シカゴ、高速鉄道計画を正式発表-マスク氏のトンネル掘削会社が受注
Elizabeth Campbellイーロン・マスク氏
Photographer: Justin Chin米イリノイ州シカゴ市が先見の明のある実業家イーロン・マスク氏の後押しを受けることになった。同市は格付け会社に財政状況を批判され、トランプ大統領から暴力問題で、州知事からも教育制度の債務を巡り非難されてきた。
エマニュエル市長と、資産家で米電気自動車メーカーのテスラの最高経営責任者(CEO)を務めるマスク氏は14日、高速鉄道サービス事業計画を正式に発表した。実現すれば、シカゴのダウンタウンからオヘア国際空港までのおよそ15マイル(約24キロメートル)の区間が12分で結ばれることになる。乗客は新たな地下トンネルを通る電動の乗り物で運ばれ、移動時間が大幅に短縮される。
事業を受注したマスク氏のトンネル掘削会社ボーリングは、1年半前に誕生したばかりの新興企業だ。同社の革新的なアイデアはまだ立証されていないが、このプロジェクトがシカゴ経済にとってプラスになると、同市の債権者は慎重ながら楽観的な見方を示している。同市によると、公的資金は必要ないという。
シカゴ市当局は今後、ボーリングと一対一の契約交渉を開始。合意後は、市議会の承認が必要となる。
原題:Chicago, Hounded by Woes, Sees Musk’s Train as Economic Win (1)(抜粋)
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