【6月15日 AFP】ニュージーランドは15日、観光客の急増に伴うインフラ整備の資金調達のため、「旅行者税」の導入と、入国審査料などの値上げを実施する計画を発表した。

 450万人の人口を抱える同国では、観光客数が過去3年間で3分の1近く増加。今年4月までの1年間で約380万人が入国した。

 ケルビン・デービス(Kelvin Davis)観光相は、「この急激な増加が公共インフラのコストと利便性に影響を及ぼしている」と指摘。外国人観光客に対して25~35NZドル(約1900~2700円)が来年半ばから課税される予定で、今年11月からは入国審査料とビザ(査証)の値上げが実施されるという。

 ただし、オーストラリアや太平洋諸島フォーラム(PIF)加盟国からの観光客は課税対象から除外される。

 観光業はニュージーランド経済の柱となっており、新税導入初年度の収入は最大8000万(約60億円)NZドルに上ると見込まれている。(c)AFP