苦しみの原因とシュレーディンガーの猫
苦しみや悲しみが続く時、得体の知れない不安で心が押しつぶされ
そうな時、答えの無い考えの堂々巡りをしているときがあります。
僕も不幸のドツボにはまってしまうことがよくあり、そんな時に
限って面当てのように腹の立つことや、良くない出来事が次々に
起こって本当に気がめいってしまいます。
例えば気分がふさいで一人でいたいのに、なぜか友人や家族がしつ
こく話しかけてきたり、逆に普段は暖かく接してくれる人が冷たい
反応をしたりします。
あるいはイライラしている時に何度も信号待ちに引っかかったり、
急いでいる時、自分の進行方向にいる人がワザと道をふさいでいる
ように見えるときがあります。
「二度あることは三度ある」の諺どおり、事故や災難に続けて遭遇
したりもします。
もちろん自分の取った行動が原因でトラブルに巻き込まれることも
ありますが、自分に落ち度がないのになぜかトラブルに巻き込まれ
てしまう場合もあるのです。
またそんな時はなぜか、自分の周辺のパソコンなどの精密機械が
誤動作を起こしやすくなっています。
多くの人は「運が悪かっただけ」とか「気のせい」や「考えすぎ」
だと言います。
でもこれが単なる「気のせい」や「考えすぎ」じゃなく、物理的な
意味で本当に起こっていることが、現代物理学で証明されそうなの
です。
現代物理学の量子力学に「シュレーディンガーの猫」という有名な
仮想実験があります。
密閉度の高い箱の中に、猫と毒ガスが発生する装置を同時に入れて
蓋をします。
少々残酷ですが、あくまで仮想実験なのでご了承下さい。
ただし、装置は猫がある動作をした時だけ毒ガスが発生するように
しておき、結果は1時間後に見るようにします。
つまり運が悪ければ猫は死んでしまいますが、運が良ければ生きて
出てくるというわけです。
もちろん蓋を開けるまで猫の生死はわかりませんが、蓋をしてから
20分後か30分後か別として、とにかく蓋を開けるまでに生死が
決定していると考えるのが普通です。
しかし量子物理学では、蓋を開ける瞬間、または見たときに猫の
生死が決まるというのです。
その瞬間までは生と死が渾然一体というか、霧のようなモヤモヤした
ものが混ざり合っている状態で、人が確認した時点で物理的な猫となり
生死が決まるというのです。
しかも確認した人の意識、「生きていて欲しい」とか「死んでいる
だろう」といった思いが決めてしまうらしいのです。
これを実験で証明した物理学の法則に「不確定性原理」があります。
物質を細かく細かく分割していくと素粒子になって、その素粒子を
電子顕微鏡で観察すると物質ではなくなり、波の様な存在になって
しまうそうです。
モヤモヤとした霧のような状態と言った方がいいかもしれません。
実験でわかったことは、電子のようなミクロの物質は、観測されて
初めて、位置や運動量が決定されるということです
要するに「観測によって、物質の状態が決まった」としか考えられ
ないような不可思議な実験結果に出会ってしまったそうなのです。
去年の12月に理論の一部が訂正されたそうですが、精神が物質に
影響を与えることには変わりはないとされています。
どちらにしても、これってすごいことだと思いませんか?
何せ人の意識によってミクロの状況を変化させるということは、
マクロに生きる人間も多かれ少なかれ、この法則に支配されている
いるわけで、つまり意識によって状況が変わってしまうことになる
んですから・・・。
そうすると、よく「病は気から」といわれていることも「気のせい」
なんかじゃなく、その人の意識が本当の病気を作っているんじゃないか
と思えてきますね。
そういえば医学の進歩は目覚しく、多くの人の命を救ってますけど、
でも現実には病人が増えてますよね。
病気を撲滅したと思っても新たな病気が出現して、多くの患者を生み
出してるような気もします。
西洋医学の進歩は確かに目覚しく、病気の早期発見で治る確率が高く
なっていますが、逆に多くの病気を作り出しているようにも思います。
「シュレディンガーの猫」のように、蓋を開けた瞬間に物事や状況
が決まるものなら、悲惨な結果を作っているのは人自身ということ
にもなります。
モヤモヤとしたものに観測者が名前を付けて決定するようなものです。
観測して名前をつけてモヤモヤが実体化して、また消えていくわけです。
この理論を更に発展させた法則に、ロシアの物理学者ヴァジム ゼランド
の「トランサーフィン理論」があります。
こちらはもっとSF的で、人の意識が物質に影響を与えるというより、
その時の思いに相応しい状況や世界にジャンプするんだといっています。
この理論では、人は無数にある平行宇宙の中で生きていて、今いる世界
と見た目は同じでも、微妙に違う世界と常に行ったり来たりしている
そうなんです。
世の中が自分に味方してくれてるなあって思える時と、世の中が自分に
牙を向けてるように感じる時がありますが、実際に思いに相応しい世界
に飛んで行ってるということなんですね。
ただ、思いが状況を作り出している場合と、状況が思いを作り出している
のか判別が難しい時はありますが・・・。
何かとんでも発想になってしまって、少しややこしくなりましたが、
でも僕にはなんとなくわかる気がします。