わたしがPlanetSide2を遊ぶのをやめたいくつかの理由

ゲームを継続するか遊ぶのをやめてしまうかはシンプルな原則で決まる。
楽しさがストレスを上回るか、そうでないかだ。

PlanetSide2 の楽しさは自由度の高さにあった。
オンラインの人数が多いので、ひとりひとりの行動の重要さが薄く、誰が何をしようがあまり気にされない。そのためひたすら芋砂していたり乗り物に乗りっぱなしだったり脳筋特攻を繰り返したりと好きなようにプレイできる。

今回ストレスに感じたのはゲーム内の仕様に関する部分だった。
それが仕様である限りは今後も改善されることはないということであり、それが気に入らなければゲームをやめるしかなかったのだ。

以下は筆者が PlanetSide2 をやめた理由を書き出しているので、必然的につまらなくてダメだと感じた部分ばかりを強調してある。
これから始めようとする人や現役で楽しんでいるプレイヤーは不愉快になるので読まないほうがいいかもしれない。


■PlanetSide2 のTK問題

PlanetSide2 は味方への攻撃判定があり、TKやFFすることができる。味方を攻撃できるということだ。
同様の行為はMMORPGではPK (Player Killer)と呼ばれるが、FPSの世界ではTK (Teammate Kill)、TKerと言われることが多い。

このFFできる仕様を利用した戦い方もないわけではない。たとえば相手の仕掛けた爆弾を敵が通るタイミングで狙撃 / 誘爆させて敵の爆弾で敵を殺す、ということができる。この場合FF判定があるからこそ可能なケースで、それがなければ爆風は素通りして無傷になる。

こんなことができるのは上級者であり、なおかつ地雷の位置やタイミングを考慮するとレアケースだ。むしろ地雷の有効性を理解していない noob な味方による事故のほうがよっぽど多い。
つまりなくてもいいどころかストレスばかり溜まる仕様になっている。

味方を殺したり攻撃することには何のメリットもなく、むしろ何度も攻撃することでゲーム内の制裁として攻撃禁止のペナルティを受けることもある。
にも関わらず、味方を攻撃するプレイヤーは後を絶たない。

リスポン地点にいるだけで殺されることもあるし、乗り物に乗っていてもC4爆弾で爆破されることもあるし、のんびり建築に勤しんでいてもやってきた味方に建築物ごと破壊されることもあるし、空を飛んでいても体当りされることもある。
そして、これらの行為にペナルティが課せられることはほとんどない。

『攻撃禁止のペナルティを受ける』と前述したが、これはどうやら回数判定になっているらしく、一撃で頭をぶち抜いたり爆破したりというやり方で味方を殺せばPKerにとっては“何の問題もない”。
Report 機能もあるにはあるが、効果があるのかないのかよくわからず意味がない。運営へのサポートチケットもテンプレ回答だけは素早く来るが、同じようなものだ。

相手を攻撃しない、殺さない範囲での嫌がらせもある。
よくあるのは車両での体当たり。故意、事故のどちらもあるが、わざとぶつかってきてその後も強引に幅寄せして通路の引っ掛かりに相手をぶつけさせる、という嫌がらせはよく見られる。
WG内ではFF判定が無効化されるが、これを利用して体当たりで航空機をひっくり返すという嫌がらせも横行している。ひっくり返されると自分では起き上がることができず、リソースが無駄になってその後の数分間は航空機が出せず、他のプレイを余儀なくされる。
このハラスメント行為は殺されたわけじゃないので誰が仕掛けたか特定するのも難しく、キルログも残らないので通報もできない。航空機は素早いのでぶつかって即逃げられるとわからなくなる。やられた方は非常に腹立たしくストレスの溜まるハラスメントだ。
これらの行為にもペナルティはまったくない。やられたほうだけが損をする。

他人に行動を制限される行為は殺されることはなくても、とても不愉快に感じる行為だ。
これが敵方から行われることであれば戦略であり、感心したり対策したりできる。だが、今回記したようなことは、「味方から」やられるのだ。
こうしたことが繰り返されれば、味方を信じることはできなくなる。もちろんこんなことをするのは少数の人間だが、だからこそそうした行為は目立つし印象に残る。やられる度に「またか」と溜め息をついてしまう。


■PlanetSide2 の建築問題

最近導入されたANTと建築に関しても味方による嫌がらせは絶えない。

最近導入されたANTの建築物。これは複数人で運用することが前提となっている。ソロプレイヤーは最初から考慮されていない。
昆虫の蟻を模したシステムなので、集団での運用が推奨されるのは理解できる。だが問題は、それを強要してくるプレイヤーがいるという点だ。

建築物は味方にも破壊することができる。そのため、自分が気に入らない場所に設置された、自分が気に入らない形で建築されたなどの理由から味方の建築物を破壊するプレイヤーがいる。

数十分を費やして建てたものを敵に壊されるのも悔しいが、あろうことか味方に壊されたとなると虚しさすら感じる。

鉱石の横取り (ストーカーのようについてきてはわずかな量でも横から吸い取る) という地味ぃ~な嫌がらせもある。ANTの動きを理解していない初心者の可能性もないこともないが、課金要素の Camo でばっちり装飾した車両でそれはないだろう。
これは実害は少ないものの、ストレスに感じることには変わりはない。


■PlanetSide2 のガンナー問題

PlanetSide2 の Vehicle には2番席、3番席がついているものもあり、うまく運用するとそれに見合った圧倒的な攻撃力が引き出せる。
しかし現在の仕様では、システムとしてガンナーが用意されない。個人で勝手に野良なりフレンドなりアウトフィットなりからガンナーを呼び寄せなければならない。

野良の分隊から募集しても来ることはまずないので、人が集まるところでひたすら「I need gunner」と叫び続けなくてはいけない。そうしてやっと確保したガンナーも一度撃墜されるといなくなるし、撃墜されなくても気が付くと勝手にどこかへ行く始末。
せっかくリソースの続く限り好きなだけ Vehicle に乗れるシステムなのに、これでは意味がない。

フレンドやアウトフィットを利用するという仕様は、ウィークエンドゲーマーには敷居が高い。毎日のようにログインしていればそれなりに知り合いもできるかもしれないが、「たまにインしてLibで爆撃するぞー」という日曜ゲーマーではガンナーを確保できない。

フレンドなりアウトフィットなりができたとしても、相手がいつもガンナーをしてくれるとは限らない。「今日は他のことするからごめんね」と言われたらそれっきりだ。

筆者はコミュニケーションを面倒に思うタイプだが、そうしたプレイヤーもガンナー不足に悩まされる。始めたばかりで知り合いのいない初心者も同様だ。これでは練習すらできない。
コミュ障だからひとりでネトゲしてるのに、そのネトゲの中でコミュ強優遇とかひどくない?せめて緩和策ほしくない?

逆に、自分がガンナーとしてプレイする場合にも悩みは尽きない。ロックされて乗り込めないようにされたり、せっかく乗り込んでも追い出されたりする。ひどい時には暴言を吐き捨てられることもある。
これが何度か繰り返されれば、ほとんどのプレイヤーは野良ガンナーをしようとは思わなくなる。こうしてますますガンナー不足は加速する。


大型航空機などは巡航中にも味方が自由にデプロイできるという仕様があるが、現在のガンナー不足を見る限り全Vehicleに適用してもいいくらいだろう。
今までのゲームバランスは壊れるが、元々お祭りゲームなんだから大した問題じゃない。用意されている乗り物を一部の人間しか堪能できないということのほうがよほど問題だろう。

キューによる予約システムのようなことも考えられる。ガンナー募集とガンナー希望がそれぞれ予約を入れてマッチングする、というシステムだ。
これならゲームバランスを壊すことなく実装できるように思える。

これらの複数人搭乗機体の装備を確保するには比較的大量の Certs が必要になるが、せっかく費やしても誰も乗ってこずに無駄になる。これでは張り合いがない。


文中でも書いたが、これらの嫌がらせをする人は一部である。しかし決してゼロになることもないだろう。PlanetSide2 を続ける限り、これらのプレイヤーとなんとかやっていかなくてはならない。

そしてガンナー問題についてはどうしようもない。筆者は乗り物が好きなので暇さえあれば乗っていたいのだけど、こればかりはどうにもならなかった。
ソロVehicle ばかりだとどうしても飽きる。

以上の理由が楽しさを上回ったので、PlanetSide2 で遊ぶのをやめた。
しばらくは対戦形式のゲームは離れてハクスラでもやるつもり。とりあえず Path of Exile やってみる。

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