フォトハラもある、写真のトラブル

 セクハラ、パワハラ、モラハラ……さまざまなハラスメントのニュースがネットにも飛び交っていますね。どの行為がハラスメントにあたるのか、自分はハラスメントをしていないか、自分の受けている仕打ちはハラスメントなのか、しゃくし定規に判断できないからこそ難しいのがハラスメントの特徴です。

親しい仲だからって簡単に撮らないで!(写真:shimi/PIXTA)
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 そして最近では「フォトハラスメント(フォトハラ)」と呼ばれる新たなハラスメントがあります。フォトハラとは、FacebookやTwitterなどSNSに自分の写真を無断で投稿されてしまう行為です。日本法規情報が2018年1月に発表した調査によると、「仲のいい友人や職場の人が自分に許可なくSNSに勝手に写真をアップすることはフォトハラスメントだと思いますか?」という質問に対して、76%がフォトハラスメントに当たると回答しています。いくら親しくても、自分の写真を無断で投稿されてしまうことに不快感を覚える人は多いということです。

 そして同調査によると、無断で写真が投稿されることについて危険を感じている人がいることも分かりました。「身元が特定されてしまう(46%)」「写真が悪用されてしまう(38%)」「行動範囲が把握されてしまう(10%)」と、プライバシーの漏洩を気にする結果が出ています。

 SNSはテキストで思いを共有するツールから、写真や動画を見せるための場へと変化してきています。写真からくみ取れる情報量は非常に多く、わざわざ言葉で説明しなくてもすべてが伝わるからです。美しかった旅行の風景やわが子のかわいらしさを伝えるなら、やはり写真ですよね。ところがその一方で、悪用しようとすればいくらでも情報を読み取れる側面もあります。そこで今回は、SNSで気を付けたい写真投稿の注意点をご紹介します。