6月13日、ビットコインは一時6133.31ドルまで値を下げた。先週末から始まった急落の中、さらに5%も下落した形だ。同日に発表されたテキサス大学のビットコインに関する報告書が原因だとみられる。
米CNBCが報じた。
同大学のジョン・グリフィン教授が発表した66ページに及ぶ報告書は、昨年のビットコインの急騰は香港に拠点を置く大手仮想通貨取引所Bitfinexで起こった価格操作によるものだとし、少なくとも上昇の半分は何かしらの価格操作が関係していると発表した。
グリフィン教授は、Bitfinexのブロックチェーン(分散型取引台帳)上の記録から、ビットコインの急落後に仮想通貨「テザー(USDT)」でビットコインが購入されている記録などを発見。テザーが重要な局面でのビットコイン購入に使われ、仮想通貨を“安定化または価格操作”するのに利用されていたとした。
「我々の調査は、利益を追及するために他の投資家の利益を損ねる“賢い人”がいることを示している」と、ビットコインの価格操作が行われていたと主張した。
米投資企業Bespoke Investment Groupのブロックチェーンアナリストであるダン・チョットリ氏も「テザーの透明性の欠如に関しては危惧している。テザーの発行は昨年のビットコインの急騰に大きく貢献した可能性はある」と、グリフィン教授と同様の見解を示した。
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