結局のところ生き残るのは「仲のいい会社」だ

ひろゆき氏が考える「いい人」の作用

結局、仲のよい会社が生き残りやすい理由とは?(写真:beer5020/iStock)
先進国不況により、今後経済的に低迷してくことが避けられないかもしれない日本。そんな中で、個人の幸せを追求しながら、「無双状態」で働くには、どうすればいいのでしょうか。ひろゆき氏の著書『働き方完全無双』から抜粋して紹介します。

 

商品には寿命があります。ガソリン自動車は絶滅しそうですし、スマートフォンもアンドロイドが登場して以降、価格がどんどん安くなってきています。それと同様に、会社にも寿命があります。製造業は海外に流れ、銀行業界でさえ危ないと言われています。

そんな中で、どんな会社が生き残るのか。経営者としての僕の経験を通しながら、いくつか見ていきたいと思います。

「使えない人をどうするか」問題

日本の企業は、簡単に人をクビにすることができません。経営をしたことがある人の必ずブチ当たる壁が、「使えない人をどうするか」問題です。

これの答えをいろいろ考えたことがあるのですが、「初めから変な人は雇わないようにして、そのために慎重に面接しとこう」という考え方が落とし所になります。とはいえ、一般的な採用方法はというと、管理職などの偉い人たちだけで、いわば勝手に面接をして決めてしまうことが多いと思います。

一方、世界的大企業・グーグルの採用方法は非常にユニークです。グーグルでは、採用したい人が入社後に一緒に働くであろう部署の人たちを面接に呼びます。その人たちに、「この人と働きたいですか?」と、後で聞くためです。そこでもし、一人でも「イヤだ」という人がいれば、絶対に採用をしません。厳密には、部署によって異なるかもしれませんが、基本的には、「人当たり」を重視しています。

全員が「NO」を言わなかったということは、つまり、全員の責任でもあるということです。だから、「あの上司が連れてきた」「別にこいつと仲良くする必要なんてない」などと言い出す人が生まれません。

次ページ全員が「×」をつけない人を採用すると・・・
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  • NO NAME0f6832074c81
    >つまり、人格的に難がある人や性格が破綻している人を未然にふるいにかけることで
    省くことができ、後々の人間関係のトラブルを回避できるのです。
    何気に、この事は大切だと思う。
    高圧的だったり、排他的だったりして他者のパフォーマンスを下げる人っているから。
    up86
    down3
    2018/5/31 11:09
  • NO NAMEb29ff25d2aa4
    言いたいことはわかるけど、組織自体が難があり、社員も曲者同士が同じ類の曲者だらけでそれがプラスに作用して上手くいってるケースがある。
    しかし、世間では「まともな奴」と思われてる人が来るとその組織では「人格的に難がある」と認定される。
    私もそんな経験あり転職したら普通になりましたわ。
    up46
    down8
    2018/5/31 12:42
  • NO NAMEda78dd8c13c4
    仲が良すぎてもなあ。良い作用に働く事もあるかもしれないけど、逆に馴れ合いになって仕事がしづらくなる事もある。
    仕事とプライベートを分けることでオンオフ切り替えて仕事に集中できるし。
    どちらかと言うと信頼関係の構築ができているかでしょう。職場の人が良い事というのは非常に重要だと私も働いていて感じるのは確かです。
    up50
    down24
    2018/5/31 10:41
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