高瀬
「先月(8月)出版された1冊のマンガが反響を呼んでいます。」
「子どもを殺してくださいという親たち」。
ショッキングなタイトルのこのマンガが描くのは、何年もひきこもり、ゴミに埋もれて暮らす女性や、包丁を振りかざして家族を脅す男性など。
精神疾患の患者と家族の苦悩を、実話をもとに伝えるこのマンガに、多くの反響が寄せられています。
“これは我が家のことだと思った。”
“ひきこもりの兄に悩んでいます。
暴力を振るわれることもあります。”
目立つのは、当事者たちの悲痛な声です。
新潮社 編集者
「大切に取り扱わなければならない問題なのに、みんな避けているような気がする。
これから自分たちが考えていかないと。」
高瀬
「精神疾患は『統合失調症』や『不安障害』、それにアルコールなどへの『依存症』のほか、『うつ病』や『認知症』などを含みます。
患者の数ですが、およそ400万人。
この15年で2倍に増えています。」
近江
「このうち、マンガで描かれているのは、『統合失調症』や『不安障害』、そして『依存症』などです。
浮き彫りにするのは、適切な治療を受けないまま、社会から孤立する患者と家族の実態です。」