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1:チキチー◇LWJ.cCCN2U
06/09 20:30:39
『平凡な日々を過ごしていたのに。』
[微粒子レベルでグロ][定番の異世界][小説というより空想エッセイ][ファンタジーだと思う][連載中][基本的に1日一本投稿]
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感想スレ
感想書いて((
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2:チキチー◆LWJ.cCCN2U
06/09 20:31:07
始まり 唐突に、唐突
---
俺、小名木常吉はベットから体を起こし、パジャマからシャツに着替え、顔を洗い、朝食を食べ、という普通の生活を送っていた。
はずなのに…………
「なんなの?この地獄みたいな部屋」
いつの間にか紫がかった岩で出来た部屋に来ていた。
いや、何で来たのかは俺もわからん。本当に、ポストを見に外へ出ただけなのだ。そしたら唐突にこの部屋に来たんだ。
「誘拐でもされたか……!?」
そんなことを口に出してしまったが、この部屋は不思議だ。いや、空間と言ったほうがいいかもしれない。
何故か、壁がない。天井もない。横を見ても上を見てもぼんやりと紫の色が見えるだけなのだ。
もしかしたら帰れないかもしれない。と思うと不安になる。
「いや、ここは冷静に考えよう。そうだ、まずどこからこの空間に来たのか―――――――」
思いだそう、と言おうとした時、爆音がなった。
爆発音の意味の爆音だ。
爆音はなりはしたが、煙が立つことはなかった。
が、その代わりに長髪の黒髪の少女がいた。白いローブに、背には杖を背負っている。
「厨二病?」
いやいや人に会ったらまず挨拶だろう。
「こんにちは。あ、いやこんばんは?小名木常吉というものですが道に迷ってしまって、ここら辺の人だったら人がいる所まで案内してくれませんか?」
とりあえず挨拶をして、少女の反応を待つ。が、驚いた顔で硬直している。
「あれぇ、もしかして聞こえなかったかね……?」
はてさて、どうしたものかと唸っていると、
「あなた、日本人なの……?」
と、少女が言った。
(Wii/Gecko)
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3:チキチー◆LWJ.cCCN2U
06/10 06:54:09
才能あるかなぁ…所詮なろう見て影響されたキッズだけど
(Nin 3DS/Nin 3DS)
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4:チキチー◇LWJ.cCCN2U
06/10 11:12:04
悪魔
――
俺は質問がわからなかった。
明らかに日本人の格好で、日本語で喋って、「あなた、日本人なの?」と言われたのだ。
「日本人ですけどあなたは――――――――――」
日本人じゃないんですか?、と言おうとしたとき、爆発音と今度は砂ぼこりまで来た。
少女の後ろに、右手に斧を持った大柄の男がいた。そして、俺の後ろには茶色が混じった黒い髪の、剣を持った少年がいた。
「なんだこの状況――――――――」
ガガガガガガガガァアアン!!
そんな音をたてて、どんどん人が出てきた。
「前に3人後ろに6人左右で3人…………12人」
俺は集まった人の人数を数えていた。
青い髪の者もいれば、赤い髪の者もいる。染めたというよりは地毛の色だ。
"異世界転生"
そんな言葉が頭をよぎった。
いや、転生というよりはトリップか異世界トリップ
それなら日本人なのと聞かれたのも頷ける。
あれ?何で日本語喋れんの?
そう思い、目の前の少女に聞こうとした。
少女は、後ろにいる大柄の男と、日本語でも英語でもない言語で喋っていた。
後ろを振り向いてみても、わからない言語で喋っている人がいる。
誰か日本語がわかる者はいないかと焦っていると、聞き取れる言葉が、『上から』聞こえてきた。
《やあ、楽しんでるところ悪いね。僕は『悪魔』カリュイ・ナースだ。カリュイと呼んでくれ。君たちには今から『試練』をしてもらう。あと、今ここにいる人たちは、それぞれ別の世界から集めたんだ。言語を統一するね。》
別の世界から集めたとはなんだ、と思っていると、後ろから声が聞こえた。聞き取れる言葉で、だ。
「言語を統一するのは嬉しい。喋れる相手がいなくて困っていたんだ。」
茶黒髪の少年が言った。
《役にたてて嬉しいよ。じゃあまず最初の試練を始めるよ。》
紫がかった空間が、赤色に変化した。
そして、試練は始まった。
(Wii/Gecko)
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5:チキチー◆LWJ.cCCN2U
06/10 12:47:52
試練編1 ゾンビ消滅
---
最初の試練。ということは何個も試練があるのか。そう思いながら俺はカリュイの言葉を聞く。
《壱之試 ゾンビを"消滅"させよ。 一人に一体ゾンビが召喚される。消滅方法は何でもいい。死体を残さなければ消滅判定になる。》
カリュイがそういい終えた瞬間、それぞれの足元に、魔方陣が展開された。結構広い範囲だ。
これは逃げられないようにという意味だろうか。見えない壁のようなものがある。
「ゾンビを消滅させろったってまだそれぞれの自己紹介とかも終わってねぇだろ……」
そういって、最初の広い魔方陣に二重に展開された緑の小さい魔方陣を正面に構えた。
そして、緑の魔方陣からゾンビが召喚された。
「ゾンビは頭潰して燃やせばいいかねぇ…」
俺は、そう言いながら持ち物を確認した。
今持っている、身に付けているものは、シャツ、室内サンダル、ズボン、ポケットを確認したら何故かあった飴と、ティッシュ
頭を潰すのはサンダルを使って潰せばいい。問題は燃やす方だ。
ティッシュを摩擦で燃やすか?いいや無理だろ。
あ、サンダルで徹底的にゾンビを潰しててティッシュで拭き取る。うんそれでいこう。
そう考えている間に、ゾンビは数歩歩けば触れそうな距離にいた。
「さっさと殺るかぁ!!」
俺はそう言いながらサンダルを脱ぎ、両手に持つ。
そして少し後ろの下がり、助走をつけてゾンビに殴りかかる。
「はぁああああああああ!!」
ゾンビの頭に殴りかかった。
が、そこにゾンビはいなかった。
ガァン!!
そんな音で、ゾンビが後ろにいることがわかった。
後ろに右手を振ると、さっきまでゆっくり歩いていたゾンビがありえない速度で移動し始めた。
ゾンビが突進してくるのを咄嗟に左に避け、また、後ろに右手を振った。不発。
今度は上からゾンビが降ってきた。
後ろに避け、前にサンダルを投げる。
すると、グチャ、という音を立ててゾンビは倒れた。
死体を見ると、サンダルがゾンビの首に突き刺さっていた。
俺はそのサンダルを取って、ひたすらに死体をさした。
グチャ、グチャ
気味が悪い。何で異世界に来てこんなことしなくちゃならないんだ。いや、異世界だからか。
そんなことを考えながら、ゾンビの死体を処理した。
シャツには返り血が残っている。
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6:チキチー◆LWJ.cCCN2U
06/10 13:48:20
ふかーw
微グロかなこれ
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7:チキチー◆LWJ.cCCN2U
06/10 16:57:24
試練編2 終わらない
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魔方陣が光を失って、安心して冷静に回りを見てみるとどうやら俺が最後だったようだ。
ゾンビの死骸を拭き取ったティッシュを捨て、手を叩きながら
「それでは自己紹介を始めよう!まずは俺から!俺は――――――――――――」
小名木常吉、と言おうとしたときに後ろからガアン!という音がなった。いやこれ何回目だよと思いながら後ろを振り向いてみると、そこにはゾンビがいた。
「まだ終わってないだと!?ゾンビは倒したはずじゃ…」
誰かが言った。俺が一番前にいるので誰が言ったかはわからない。
再び血のついたサンダルを持ち、ゾンビに殴りかか――――――
「ラァ!!」
ろうとした瞬間、赤い髪の青年が、短剣を持ってゾンビの首に切りかかった。
いや、ただ切りかかっただけじゃない。切り口から炎が出ている。火炎切りとでも名付けようか。
赤い髪の青年がゾンビの背後に立ち、ゾンビの首は落ちて、燃える。
「『ベルア』」
赤い髪の青年がそういうと、ゾンビは灰になった。炎魔術とかそういうやつか?
しかし、何で出てきたんだと見てみると、そこにはくしゃくしゃの血の色のティッシュがあった。
原因は俺か!そう思っていると、赤い髪の青年が、
「自己紹介の続きをしよう。」
そう言った。
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8:チキチー◆LWJ.cCCN2U
06/10 17:33:34
試練編3 自己紹介1
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人物の紹介を書いていく
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自己紹介は次の通りだ。
一人目普通の日本人[小名木常吉 オナキ・ツネヨシ]
「性別は見てのとおり男。武器は大したものは持ってない。まあ強いて言うなら素手とサンダルだ。あとさっき使ってた魔術みたいなのも使えない。いたって普通の日本人。呼び方は狐でも常吉でもいい。どっちかっていうと狐のほうがよかったり(チラチラ」
二人目黒髪の魔術師[原 由実 メイルズ]
「えっと、性別は女で、武器は魔術です。得意魔術は『カラフィア』と『カライアイア』です。どっちも氷ですけどね…あ、あと私は元々日本人です。突然異世界に飛ばされたんです。日本人の名前もありますけど呼び方はメイルズのほうが良いですかね…」
三人目赤髪の暗殺者[ルアル]
「性別は男。武器はこの短剣だ。魔術はさっきの『ベルア』しか使えない。だが短剣の称号は"神"だ。」
四人目魔術師の斧[ラグリア]
「……男。武器は斧だ。魔術は使えない。」
五人目魔術師の剣[パーラ]
「性別は男で、武器はこの"龍剣"です。ラグリアと同じく魔術は使えません。」
六人目青の光[ヒリアル]
「性別は女。武器は……強いて言うなら炎石ね。私は回復担当よ。得意魔術は『ヒーリング』と『ドフルア』。回復と解毒ね。』
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自己紹介2に続く
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9:チキチー◇LWJ.cCCN2U
06/10 18:49:46
試練編4 自己紹介2
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七人目緑髪の弓使い[ツァリア]
「ボクは髪は短いけど女だよ。武器は背中に背負ってる"豪弓"。魔術は『フュラ』系統全部だよ。』
八人目転生の日本人[三橋 創他 マラガリック]
「俺は男。一応転生者で、元々日本人だった。武器は何でも行ける。魔術もだいたい何でもできる。いわゆるチート転生ってやつだ。だけど、炎魔術には弱い。」
九人目黄金の炎[エイラ]
「私は女よ。武器は"黄金の炎"。最近の悩みは、金髪ドリルが邪魔なことね」
十人目癒しの剣[ミィラァ]
「私も女。武器は"癒しの剣"癒しってついてるけどちゃんと切れるわよ。あとこの剣に魔力を送ると私の半径2M以内の"人"の体力、魔力を回復させられるの」
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自己紹介だけでえらい回とるけど自己紹介3に続く
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10:チキチー◇LWJ.cCCN2U
06/10 19:15:00
試練編5 自己紹介3
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十一人目力の象徴[ヴァーガリア]
「俺ぁ男だ。武器は"太陽の槍"。魔術は炎系統全般だぁな。」
十二人目虹色。最後のガリア[キラア・ガリア]
「男。武器は魔術。使える魔術は全系統。すべて神級だ。」
こうして、全員の自己紹介は終わった。
(Wii/Gecko)
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11:チキチー◆LWJ.cCCN2U
06/10 19:15:14
やべえすげえ疲れた
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12:チキチー◆LWJ.cCCN2U
06/10 20:29:01
試練編6 協力
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12人の自己紹介ともなると長い。
まあとりあえず全員終わったわけだが。
カリュイどこいったんだろうかなと思っていると、声は聞こえてきた。
《どうやら最初の試練を終わらせたみたいだね。じゃあ第二の試練を始めよう。》
《弐之試 再びここに戻ってこい。 四人で協力してねぇ》
カリュイの言葉を聞き終わった時には、見覚えのない草原にいた。第二の試練と言うのは恐らくここからさっきのとこまで戻れということだろう。四人で協力して。
-草原-
メンバー ツネヨシ メイルズ マラガリック キラア
「何でほとんど日本人なんだよ」
俺はメンバーの四分の三人が日本人であることに驚いていた。これは偶然ではなく、カリュイの仕業だろう。
「それでほとんど武器が魔術…」
メイルズも驚いていた。
というか戦えないのが俺しかいない。異世界チートとかないのかなー。
「とりあえず、この枝を当面の武器にしよう。戦闘もあるはずだ。」
そういいながらマラガリックは、一本の大木の枝をバキボキと折っていた。
「自然を守ろう!!」
「いいから受けとれ!」
枝を投げられましても使えませんよ…結構鋭いけど。
「さて、どこかに転移魔方陣でもあるのだろう。とにかく建物が見えるまで歩こう。」
キラアはそういって先頭を歩き始めた
-草原-
メンバー キラア ツネヨシ メイルズ マラガリック
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13:チキチー◆LWJ.cCCN2U
06/11 16:59:32
試練編7 ループ
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どこまで歩いただろうか。全く景色が変わらないこの草原。
そろそろ疲れた。
「これ……どこまで続くんだよ…?」
弱音を吐くべきときではないのはわかっているが、声に出てしまう。
「疲れたなら少し休むか?」
マラガリックが言った。
「ああそうさせてもらう。すまねぇ。」
俺って思った以上に体力ないんだなぁ。腹筋は毎日欠かさずしてたんだけど。と思いながら、横に倒れる。
すると、視線の先に、一本の大木があった。
「あれ…?あの木…」
なんか見覚えがあると思いながら、じっと見てみる。
すると、折れた枝の部分があった。
あれ間違いない。「自然を守ろう!」とか言ってふざけてたやつだ。
「もしかしてループしてる…?」
普通にあり得る。
と、独り言を呟いていると、休憩時間が終わったようだ。
可能性としてはループしてるのもあるので、一応言っとくべきか?と迷っていると
「どうしたの?なにか気になることでもある?」
「いや、最初にマラガリックが折った木、また横にあるんだよ。それでループしてるんじゃねぇのかなぁって」
俺は今思っていたことを言うと、マラガリックに「どうしてそれを早く言わなかったんだ!」と言われたが、いやいや今気がついたことだから。
さてこういう場合の対処法はあるかなぁと悩んでいると、
「最初の位置に戻ろう。迷宮などではよくある罠だ。」
迷宮がなんだかわからないが、キラアの指示に従ってみるか。
(Wii/Gecko)
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14:チキチー◆LWJ.cCCN2U
06/12 20:15:47
試練編8 トレントフォレスト
トレントの 森
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前に進むとものすごく歩いた気がするが、最初の場所に戻るときは秒だった。
いや、最初の場所というかなんというか……
「何で森なんですかね?」
最初の場所に戻ってみたら森。
急に土の色が茶色に変わり、異世界なので太陽なのかわからない光が突然消えて夜になっていた。
「気を付けろ。魔物も出るかも知れん。」
いやキラアさん、魔物って言われても…と困惑していると、どこかから、カサカサ、という音が聞こえてきた。
警戒しながら周りを見ると、一本の木が動いていた。
「トレントか…?俺の知っている魔物とよく似ている」
うげ、トレント。聞いたことはある。動く木の魔物だっけ。
「『カラフィア』!!」
メイルズが唱えると、トレントは凍った。
Niceメイルズ!と思ったが、あれ、木には炎のほうが効きそうだけど…
などと考えていると、案の定トレントが氷を突き破って襲ってきた。
枝の部分がこちらに伸びてくる。いやそこ伸びんのかよ!と思いながら枝を切る。
切れた枝がうねうねと動いている。気持ち悪い。
そのトレントは枝の部分が11本ほどあるようで、一人に3本くらい飛んできているようだ。
幸い、俺は二本だ。切ってないもう一本の枝をかわし、枝で枝を切る。
すると、一本目に切った枝が、切れたままこちらに伸びてきて、首を絡めとる。
「ガァ…」
二本目に切った枝も、右手を絡めとる。
枝は素手で切れないし、詰みだ。
俺はここで死ぬのか――――――――――
「『ベルミーア』」
マラガリックの炎魔術がトレントを燃やす。
「油断するな!」
「あぁ…ありがとなマラガリック…」
やっと一体倒した…と思っていると、
目の前に、トレントの群れがいた。
トレント フォレスト
ここはトレントの 森 かよ…!?
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15:チキチー◆LWJ.cCCN2U
06/13 19:19:09
試練編9 ストーン
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しぃごぉろくぅ…
ざっと70匹はいるかな。
……じゃなくて何でこんなに出てきたんだよ!!
「俺が燃やす。『ベスイリア』」
困惑していると、キラアが炎魔術でほとんど燃やしてしまった。それでも20匹ほど残っている。
「『ベスイリア』『ベスイリア』!!」
キラアが炎魔術を連唱して、残りのトレントを燃やすと、後ろからぞろぞろと 灰色 のトレントが出てきた。
「何あれ……」
メイルズが氷魔術を準備しながら、呟いた。
すると、マラガリックが、手を前に出して解析し始めた。
「『ストーントレント。石で出来ているトレントだが、枝は固いが、曲がりながら動くので注意が必要。』だそうだ」
うーむ。枝は固いって詰みだと思うんですけどね。などと思いながら枝を前に出した。頑張って叩ききってみるか。
「『カライアイア』」
メイルズが氷魔術を放ったのが始まりになった。
「うらああああああああ!!」
こちらに襲いかかってきたストーントレントの枝を叩き切ろうとしたが、こちらがストーントレントの攻撃を受け止める形になってしまった。
一本目の枝を受け止めていると、二本目の枝が足元に這ってきている
俺はそれをジャンプでかわして一本目の枝を勢いに任せて切る。
今度はなぜか切れた。
そのままの勢いで二本目の枝を足で踏みつけ、鋸を引くような動きで二本目も切る。
そして枝がしばらく動かなくなったトレントに向かって走り出す。
一本目が追ってきているが気にしない。また切ればいい。
助走をつけた勢いでそのままストーントレントの真ん中を刺す。
ストーントレントの本体が倒れて、枝はまっすぐになった。
だが、枝は石のように固かった。いや石か。まあちょうどいい。これを武器にしよ―――――
「ツネヨシ!!後ろだ!!」
マラガリックの声が聞こえてきたときには、枝が肩を貫通していた。
(Wii/Gecko)
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16:チキチー◇LWJ.cCCN2U
06/14 19:10:29
試練編10 炎
---
枝からは血がぽたぽたと垂れていた。
枝が肩から抜け、力が入らなくなった左肩のせいでバランスが取れずふらついてしまった。
「ぁが…」
だが、すぐに体勢を立て直して構えた。
「ツネヨシ!無理はしないで!」
メイルズの声が聞こえたが構わず突き進む。
勢いに任せて、ストーントレントを刺す。
時々首を貫かれそうになったが気にしない。
だが、左肩のない体は余分に体力を消耗し、バランスを取れず倒れる。
いつの間にかストーントレントを倒し終わっていたようだ。安心して眠ろ―――――
「『カラフィア・ウォール』」
突然目の前に氷の壁が出てきて目が覚めた。北極で眠る感覚ってこんなのなのか…などと思っていると、炎で氷の壁が壊れた。どうやら攻撃が来ていたようだ。
ん?炎?
そう思っていると、奥から、枝は100本ほどか。枝先が燃えている、赤いトレントが出てきた。
「『ルビートレント。トレントの中でも一番強いトレント。全身がルビーのように赤いことからその名が付けられた。枝先を燃やすため、炎に耐性がないものはすぐ燃えてしまう。樹齢に応じて枝が増える。』……注意しろ。」
マラガリックの解析があっているなら、あの木は樹齢100年かーと思いながら構えた。が、この戦いでは役に立たなそうだ。
(Wii/Gecko)
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