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左右で「雌雄」別々のカブトムシ 倉敷の小6遠藤君が卵から飼育

雌雄型と判明したカブトムシ=倉敷市立自然史博物館提供

雌雄型のカブトムシを見せる遠藤尊君(右)と翔君、智恵子さん

 倉敷市立第一福田小6年遠藤尊君(11)が卵から育て、今月羽化したカブトムシが、雄と雌の特徴を併せ持つ極めて珍しい個体であることが、同市立自然史博物館の調べで13日までに分かった。カブトムシの雌雄型は同博物館にも標本が1点あるだけで、専門家らを驚かせている。

 同博物館によると、体長は約5センチ。体の左半分はほぼ雄だが、右は前羽などの表面に艶がなくざらざらした雌の特徴がある。脚も細長い左側3本は雄、太くて短い右3本は雌の性質で、短い角が左右非対称になっている。

 カブトムシ好きの尊君は、弟の翔君(7)=同小2年、母智恵子さん(42)と協力して2年前から自宅でカブトムシを飼育。今月に入り羽化した約90匹のうち、形状が異なる個体がいるのに気付き、同博物館に相談した。

 鑑定した奥島雄一学芸員(昆虫担当)は「館には約51万点の昆虫標本があるが、雌雄型はチョウやガを合わせても6点だけ」と驚く。尊君は「貴重だと知りすごくうれしい。多くの人に見てほしい」と話し、近く同博物館に寄贈する予定。
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