バックもできるよ!
チューリッヒ工科大学とカリフォルニア工科大学が、共同研究でユニークなミニ潜水艦を開発しています。本体が3Dプリンターで印刷されており、モーターや電力を使わずに水中を進むことができるんです。
仕組みは水の温度差で伸縮する形状記憶ポリマー。このポリマーは水が温かいと形状が緩み、冷たいと形状が縮むという特性があり、それを活用することでパドルを動かしています。
このプロジェクトを牽引しているKristina Shea博士は、 DIGITAL TRENDS にこうコメントしています。
このスイミング・ロボットは、ボート漕ぎやカエル、アメンボの動きを真似して自らオールで推進します。この開発の主軸は、完全に3Dプリンターで作られ、調節が可能、外部電源がなくても動作する推進手段を開発したことです。
シンプルなメカニズムですが、映像ではパドルの動きだけでなく、先端にあるハサミが広がり、水中にコインを落としていましたね。まだまだ原始的でひとつの動きしか実現可能になっていませんが、創意工夫しだいではもっと複雑な動きを作ることも可能とのこと。
研究者たちは、これを使って海洋探査などの応用を見据えています。特に海のような自然環境で使うなら、これほどエコなメカはありませんよね。形状記憶ポリマーは必ずしもこの形でなくとも良いので、これから別の形でどんどん応用されていくことでしょう。
Image: YouTube
Source: YouTube via DIGITAL TRENDS
(岡本玄介)