株式投資は「安く買って高く売るものだ」とよく言われますが、それが中々難しいですよね。
まだまだ上がると思って投資をするわけですから、自分では高い値段で買っているつもりはありません。
投資をする直前は誰しも強気になりがちです。
今回は、少しでも高値づかみを避けるために私が工夫していることを書きます。
その前に、前提として、ここ数年の相場環境は【業績が良い物はしっかりと評価される環境】だと考えています。
つまり、地合いが良いです。
このような局面ではしっかりと利益を積み上げて、財務的にも無理なく成長を続ける企業の株価が素直に評価されているように思えます。
どのようにして上記のような企業を選別するのか?
それは先日の記事にまとめましたので、ぜひそちらをご覧ください。
今回はそれの『続き』ですので、内容はつながっています。
【該当記事】
上記の【該当記事】の内容をご覧いただけましたらご理解いただけると思いますが、現在の私は『成長株』に投資をしています。
理由は上記に記している通りです。
記事の中では「利益とキャッシュに着目しよう」といった内容で、それ以外のポイントもあわせて簡単に記したわけですが、そのポイントに該当した銘柄でもお得な値段で買う必要があります。
優良企業でも投資するタイミングが割高な株価のときであれば、利益は出せません。
いま現在の株価は安いのか高いのか?
ここから私の考えるポイントを書きます。
それは、お得な買い物?
日々、魅力的な企業を見つけます。
「投資をしたい」と多くの方が思う銘柄はTwitterやネットで話題になっていることもしばしば。
魅力的な企業には多くの投資家が注目しているので、その銘柄についての魅力的な情報も自然と耳に入ってきます。
そうすると自ずと強気になってきますね。
有望な投資先を見つけ、実際に投資をする前に一度立ち止まって考えたいです。
「現在の株価は割高ではないか?」
投資は売却よりも買付時に慎重になりたいです。
有望な投資先に割安にエントリーできれば、日々の株価の乱高下にも気を揉むことなく、握力強く保有し続けることができます。
割安株(バリュー株)と成長株(グロース株)に投資するかによって注目ポイントは多少異なると考えます。今回は成長株のお話です。
・増益率よりもPERの数値が低い
増益率は営業利益や純利益を見ます。
そして、今期だけでなく、過去3年間の増益率もチェックします。
一時的に大幅に増益する企業もありますし、前期が特別に良くない数字であった場合は相対的に今期の増益率が大きくなるので要注意です。
過去3-5年間、安定して成長しているか確認するために過去の増益率も見ます。
そして、可能な限り増益率よりも低いPERを求めます。
例えば、今期の営業利益が前期よりも60%も増益する予想の企業があります。
その企業のPERが20倍であった場合、私は食いつきます。
すぐにスマホの証券アプリの監視銘柄に入れちゃいます。
そして、過去の成長スピードも同水準でないにしても堅調に伸びている企業であれば最高です。
年始に企業分析をしたAMBITIONという企業はここに注目しました。
基本的に、不動産株はPERが他の業種よりも低いケースが多いですので、やや例外的かもしれません。しかし、株価は昨年12月から今年に入って2、3倍になりました。
・時価総額が小さい割に営業利益が大きい
これは新興企業に多く当てはまるケースだと考えているので、上場5、6年以内の企業で
私は利用しています。
例えば、時価総額が100億円の企業が、営業利益が10億円もあれば、相対的に大きいと感じます。
以前に株式関係の雑誌にも「時価総額と利益の比較」について掲載されていましたが、そこでは時価総額が営業利益の15倍以内であれば評価できると書いてあったと思います(曖昧ですみません)。
私は、株価の数字に注目することは意味がないと考えています。
過去3000円の株価だった銘柄がいま現在1000円だからといって割安とは限りません。
減益が続けば株価は下がりますし、当時が過大評価されていた可能性もあります。
なので、株価の数字ではなく、実際の稼ぎ(利益)に注目することで恣意的な判断も減ると考えます。
・信用買い残がモリモリは避けたい
一日の平均的な出来高の10倍以上も信用買い残があれば、私は避けてしまいます。
貸借銘柄も貸借倍率が10倍以上あればやはり嫌煙してしまいます。
信用買い残は将来の売り予約の数でもあるので注意したいです。
信用買い残が多い銘柄の中には、数ヶ月前に高値で買って含み損の保有者が多い場合があります。
それは将来に、「やれやれ売り」または「信用期限間近の売り」を浴びせられ、上値を押さえつけます。
新高値を更新する銘柄には、これらが少ないので上昇が加速するといわれています。
・ROEとPBRについて
最後に補足的な内容。
正直、PBRは10倍以下であればさほど気になりません。
新興企業でPBRが1倍であった場合はむしろ心配になります。評価も注目も低すぎて。
バリュー株に投資をする場合はPBRに注目しますが、成長株の場合はPBRが4-5倍でも気にならず、むしろ利益関係の指標に注目したいです(PERとかEPSとかROEとか)。
ROEはやはり10倍以上、可能であれば15倍以上は欲しいです。
高ROEは、私たち株主の資産拡大につながる数値だと考えます。
成長に積極的な企業は自然とROEが高まります。
株主資本を成長に向けずに蓄える企業はROEが小さくなります。
経営努力でコントロールできるROEが低い銘柄は避けたいですね。
だいぶ古くなりますが、以前に私がROEについてまとめた記事がありましたので載せておきます。懐かしい。
今回は以上です。
個人の投資基準ですので、皆様にとっても効果的なのかわかりません。
また、将来の私も、投資スタイルが変わっていることと思います。
そもそも、一番初めは、本で習った内容を丸々コピーした教科書的な投資手法でした。
そこから順々に自分仕様に変化してきました。
得意不得意もありますし、実際の経験の中から気付くこともあります。
これからも変化してしまうのでご了承ください。
これからも、皆様の投資手法からもたくさん学ばせて頂きます。
今後とも宜しくお願いします。