女性看護師死体遺棄、逮捕男2人「闇サイト」でやり取りか
静岡県藤枝市の山中に女性看護師の遺体が埋められていた事件。逮捕された男2人が、いわゆる「闇サイト」を通じてやり取りし、犯行当日に初めて会ったとみられることがわかりました。
バイパスから車で40分ほど走ったひとけのない辺りで、女性の遺体は見つかりました。現場には、花が手向けられています。今月9日、静岡県藤枝市の山中で、浜松市の看護師・内山茉由子さん(29)の遺体が土に埋められた状態で見つかりました。
「本当にいい子だった。人の悪口を言わないような子。普段は静かだが、話し出すと止まらないような感じ。笑顔が印象的」(中学時代の同級生)
事件の発端となったのは、浜松市の駐車場でした。先月26日午後6時頃、内山さんが自分の車に乗ろうとした時、複数の男に車の中に強引に押し込まれ、車ごと連れ去られる様子が防犯カメラに写っていました。捜査本部は、内山さんを連れ去った逮捕・監禁の疑いで、40代の男と20代の男を逮捕しています。捜査関係者によりますと、2人は静岡県外在住ということです。県警に逮捕された2人は、監禁の容疑を認め、調べに対し、「女性とは面識がなかった」と話しているということです。
なぜ、面識のない2人が浜松に集まり、内山さんを連れ去ったのか。捜査関係者への取材で、男らはインターネットのいわゆる「闇サイト」でやり取りし、犯行当日に初めて会ったと話していることがわかりました。闇サイトをめぐっては、2007年8月、名古屋市の路上で、当時31歳の女性会社員が男3人に拉致・殺害され、山林に遺棄される事件がありました。面識のない男3人を結びつけたのは、「闇サイト」でした。
今回の事件、逮捕された男2人は、併設された施設で、別の男と話をする姿が確認されています。捜査本部は、面識のない男らが集まって、計画的に犯行に及んだ可能性があるとみて、もう1人の男の行方を追っています。