【スポーツ】[大学野球]中京大1年・井戸田、3安打3打点 お笑い井戸田潤に激励されたことも2018年6月13日 紙面から
◇全日本大学野球選手権<第2日> 中京大4-2富士大中京大(愛知)は富士大(北東北)を4-2で下し、1982年以来36年ぶりに初戦突破。9番の井戸田智也内野手(1年・鹿児島実)が4点中3点をたたき出す活躍をした。東北福祉大(仙台六)は広島大(広島六)を8-3で快勝。2回戦の相手だった東海大北海道(札幌学生)が未成年部員の飲酒が発覚し、急きょ出場辞退となったため、13日に予定されていた試合が不戦勝となり、準々決勝進出となった。 神宮の大舞台で中京大ナインが躍動した。強敵・富士大に一歩も引くことなく、9回も2点のリードを全員で守りきった。1982年以来36年ぶりの全日本大学野球選手権白星を手に入れた。 原動力は1年生ながら「9番・二塁」で先発出場した井戸田のバットだった。鹿児島実で2年春にセンバツに出場するなど全国大会での経験は豊富。リーグ戦後半にレギュラーに定着したこともあって、半田卓也監督(35)は勝負強さを買って、スタメンで使うことを東京に向かう前から決めていた。 これが的中した。2回に2点目の左前適時打。そして7回2死二塁ではチェンジアップに食らいついて勝ち越しの中前適時打を放つと、9回2死二塁でも右中間へ適時三塁打。神宮デビューで3安打3打点の大暴れだ。 「力まずに思い切ってバットを振れました」。甲子園出場時に同じ名字のお笑いコンビ「スピードワゴン」の井戸田潤が激励のツイートをしたことで知られていたが、この日は野球で目立つことができた。「名前を売って頑張ってるところを見せたいですから…」と語ると、“あま~い”勝利の味をかみしめた。 しかし、1勝で満足しない。13日に対戦する白鴎大も手ごわいが、井戸田はこう力を込めた。「中京大は力を出せば、日本一になれるチームですから」。気後れせず、強敵にぶつかっていく。 (川越亮太)
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