こんにちは
最近相談がある人からのDMを読んでてすごく思うことがあるのですが、
「私に聞く」という行動をとる「前段階」を自分でこなしておくと、すごくはかどるのになってことです。
相談する前の下ごしらえですね。
よく相談の文面にあるのは
「人間関係がうまくいかず悩んでいます」
「いつも人とトラブルを起こして孤立してしまいます」
これが非常に多い。
で、「どうしたらよいと思いますか?」
と続くのです。
質問する前によく考えてみてほしいのですが、
「人間関係がうまくいかない」、これは具体的な表現とは呼べないですよね。
というか、具体的なトラブルが発生した結果、「自分は人間関係がうまくいかない」と、
自分に貼ったレッテルを私に伝えているだけなんですよね。
それは「私は日本人なので困っています」とか「私は女なので困っています」
っていうのとほぼ変わらないんですよ。
私からすると、「そのレッテルをなぜ貼るに至ったのでしょうか?」その経緯が知りたいのです。
さらに言えば「人間関係がうまくいかない」というレッテルを自分に貼ってる人の中で、
そのことに全然困ってない人もいるのですが、あなたは困ってる。それはなぜですか? ってことが知りたいのです。
人付き合いがうまくできないことのなにが問題だと思っているんですか? ということです。
悩みの解決というのは
自分に貼ってしまった好ましくないレッテルをはがして、新たな自分へのレッテルを貼りなおす
ということに他ならないので。
なので、悩みを相談するときは。
・自分は自分にどんなレッテルを貼ってしまって苦しんでいるのか
・それはどういう経緯があって、そのレッテルを張るに至ったのかをなるべく具体的に。できれば複数の具体例がほしい
これは、援助者と一緒に自分のレッテルを張り直す作業をするうえで、最低限必要な情報です。
これがあって初めて
・その経緯の具体的情報を練習課題とし、自分のやり方(対人スキルや考え方のクセの意味です)を改善するとしたらどんなことができるか、今後にどう生かすか
ということが話し合えます。
対人スキルというのは、
お刺身を切りたいのに、のこぎりを持ち出していませんか?
そういうことを他人に対しても自分に対してもしていませんか?
ということを見直して、改善していくことで、自然と上達します。
お刺身を切りたいのに、のこぎりで切り続けることで、
周りの人を動揺させたり、困惑させたり、怒らせてしまうことで、
雪だるま式に対人上の「うまくいっていない感じ」が膨らんでいく。
これが結果的に「人間関係がうまくいかない」というレッテル張りに至ることがとても多いので、
原因を探ることってとっても大事です。
また、考え方のクセを変えることで、
本来トラブルではないことがトラブルに見えていた、
という気付きを得ることも重要です。
そのうえで、
・自分はどういうレッテルを自分で貼りたいのか、
これは自分で考えることが重要です。
ここに関しては人に聞いても答えは出てきません。自分で考えるしかない。
世の中は、調べればわかることと、調べてもわからないことでできています。
調べればわかることであっても、調べ方がうまくないと答えにたどり着きません。
「答えが出ないのは調べ方がよくなかったのではないか」と試行錯誤することは大切です。
一度答えが出なかったからと言って、ずっと悩んでいるのも時間の無駄ですし
それと同時に、調べてもわからないことは自分で考えるしかないことです。
それをずっとグーグルで検索し続けたり、人に聞いたりしているのも時間の無駄です。
「調べればわかること」「調べてもわからないこと」その分別が上達するといろんなことが楽になると思います。
誰にでもできることなので、難しく考えずに。
私が困っている人にできることは
・自分が張ってしまったレッテルとはなんなのか
・そのレッテルを張るに至った具体的な出来事
を共有したうえで、
・どこに問題点があったのか、どう改善できるのか。
この部分を一緒に考えることかなと思います。
そういうお手伝いを今後もしていけたらいいかなって思ってます。
そして、
・どういうレッテルを自分で貼りたいのか
ここは自分で考えるしかないっていうことも
同時に伝えていけたらなと思いました。