指輪世界の第二日記

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2018-06-10 フルートは欠点/リズと青い鳥各シーンメモ このエントリーを含むブックマーク Add Star

4回めを見た後のメモ


1L)

さまざまな動物たちにパンくずをあげるリズさん

アライグマ(剣崎梨々花さん?)にはあげない

青い鳥が一瞬手のひらの上に飛んできて、去っていく


2M)

階段の下で傘木希美さんを待つ鎧塚みぞれさん

傘木希美さんがあらわれると世界のすべてが光り輝き音楽を奏ではじめる

一緒に歩いているとちょっとした羽なんかもくれたり、下駄箱をさわれたり、給水器で水が飲めたりするので最高に最高で幸福

その一方で、「傘木希美さんが好きなもの」、音楽室や作曲家や曲には興味がなく、むしろ嫌いに近い

なぜなら、最高に最高に好きなものがいる状態が最高に最高であって、それ以外のものにつきあう必要はないではないか?

最高の状態でだまっていてくれれば楽なのだが、なんかが好きとか言い出すので、それにつきあっている

傘木希美さんは最高の存在なのだから、最高存在が何かが好きだとか言い出さないでほしい

最高の存在が何かが好きだと言い出すたびに、鎧塚みぞれさんがつきあわなければならないものが増え、「時間あたり最高純度」が減るのだ

といって、そのつきあいがなければ友だちでいてくれないともいえるわけで、しかたがない

吹奏楽も、つきあいでやっているのだ。ただし、動機が消極的であるのと同時に執念は強い

今回は傘木希美さんが、この曲と物語が好き、コンクールがんばろうね、と言い出してきたので、これが鎧塚みぞれさんの新たなタスク、宿題となる

そしてラッキースケベチャンスを得て傘木希美さんによりかかろうとする鎧塚みぞれさん

だがぎりぎりで避ける希美さん。希美さんはそこまではしたくない

傘木希美さん「この曲は好きだよ。だって…」

曲が好きな理由を言わない。これはどういうことだろう??


3N)

「グミたべます?」フルートのパート練習。


4M)

「本番なんて一生来なくていい」

鎧塚みぞれさんが好きなのは傘木希美さんの後ろを歩くことであって、吹奏楽部のコンサートが成功することより、それによってこの日々が終わることのほうが悲しい

宿題である絵本をめくる鎧塚みぞれさん


5L)

パン屋で働くリズさん

高校生が想像するヨーロッパっぽい町なのでディテールが雑

家族連れを見ると悲しくなるのはリズさんが孤独だから。これは中学生のときに孤独だった鎧塚みぞれさんには共感できる

ベッドに入るときにスリッパを揃える = 上履きを揃える = ここのリズさんは鎧塚みぞれさん

嵐が来て鳥が来る


6M)

練習が終わり、滝先生、吉川優子部長

吉川優子部長の「目標は金賞」に気合いなく「はい」という鎧塚みぞれさん


7)

剣崎梨々花さんとダブルリードの会が近づこうとしてくるが鎧塚みぞれさんは断る

一方、鎧塚みぞれさんは傘木希美さんと最高の下校をしたかったが傘木希美さんは「今日はパートの子たちとファミレス」と断る

表情をととのえて何か文句ある? とマウンティングする傘木希美さん

手も足も出ずにひっこむ鎧塚みぞれさん

剣崎梨々花さんが希美さんに相談するが、希美さんはしらばっくれてこの相談を実質断る

みぞれさんは希美さんの支配している縄張りなのだ

しかし剣崎梨々花さんも強い。このゼロ回答に対して謝礼のたまごを渡すのは、あきらめずにこの後みぞれさんへアプローチしていくことの先払いだ


8)

鎧塚みぞれさんは図書室に行き、(2)で与えられた宿題のために原作本を借りる


9L)

鳥にスープを飲ませるリズさん

洗濯物、パン屋、お風呂、サンドイッチ

「なぜここに来たの?」「リズがひとりだったから」

離れていきそうな鳥におびえるリズさん


10)

別の日の朝の学校

「大好きのハグ」「じゃあ…ん!」

スーパーラッキースケベチャンスを見せておいてキャンセルする傘木希美さん。(2)と同じ

これは梨々花さんのような別の競争相手が出てきたからやっている

「互いに素という」


11)

体育のバスケ

中川夏紀さんのシュートは外れる

笛が鳴ったが、交代してコートに上がらないみぞれさん

みぞれさんは「さっきあのスーパーラッキースケベチャンスにとびこんでいきたかった…でも…きっと外れていただろう。わたしはとびこまない」と考えている


12N)

フルートパート

デートの話題を振られてわずかにひきつる希美さん。おぼこい


13M)

フグをめでながらフルートパートを監視する鎧塚みぞれさん

フルートの光が最高に最高で幸福

希美さんの後ろ姿を回想。これは(8L)で走り去ろうとする鳥の後ろ姿と同じ

目を開けると希美さんは去っている


14N)

「フルートのソロはのぞ先輩で決まりだよね」と言われてうれしい希美さん

口パクで「がんばろう」


15L)

「リズ、月がうまれたわ」と嬉しそうな鳥

「あしたも遊べる」「大好きよ」「わたしもよ」

と言いつつ窓を開けてどっかに遊びに行く鳥、それに気づくリズさん

これは希美さんは最高に最高だが去っていくということ

食事も別のものを食べるようになっていく

「冬が来たらどこへ行くの」

また別の夜に青い羽を拾う

動物たちにパンくずをやりながら上空の小鳥たちを見上げる鳥とリズさん

いずれも、みぞれから見て希美との別れの恐怖を示唆


16M)

生物学室のフグ

3匹いるが鎧塚のぞみさんは1匹しか見てない。お気に入りの1匹がいたりする??

新山先生が来てフルートとの連携が大事と言う

回想、希美さんが退部したときに無言だったこと

リズさんが理解できないと言うのぞみさん

新山先生はパンフをわたして音大を紹介する


17N)

フルートパート

希美さんは希美さんで、みぞれさんほどではないが、みぞれさんを監視している

フグの餌やりに興味を示す希美さん。みぞれさん非常に喜ぶ

ふたりきりの空間に来てくれるとはこんなに嬉しいことはない。それは(2)の朝のふたりきりの時間が増えるようなものだ

正直、吹奏楽部より、フグの餌やりをふたりきりでやれるほうがいい

みぞれさんェ…

パンフレットに気づく希美さん

 �「新山先生がくれた」

 �「わたしもこの学校受けようかな」この発言は希美さんは非常に緊張して言っている

 �「じゃ、じゃあわたしも!」

 �「へ?」驚く希美さん

この�の「へ?」はなんだ??? 傘木希美さんの中での鎧塚みぞれさんの理解はどういうことになっているのか??? �を言うときにどういう返答がかえってくることを身構えていたのか??


18)

ピアノを囲む4人

みぞれさんがピアノを弾く。それを見て「機嫌を直したか」と安心する中川夏紀さん

希美さん、目をうるませる。おそらく、まだ(17)�について心が揺れているのだろう??

中川夏紀さんと吉川優子部長が会話している

「同じ大学が志望校になったが、それはそれぞれが独立した個人の動機を持って選んだ大学が、結果として同じだったのであって、相手の選択に影響されて選んだわけではない」

この会話は希美さんとみぞれさんの現在の状況、(17)に対してそのままぶっささる話だ

(17)�� はそれぞれ、相手の選択にめっちゃ影響されて言い出した決心であり、互いにもたれかかっての選択なので、根拠が非常に弱い

希美さんは「みぞれ、音大受けるんだよ」と発言。これは観測気球を上げている

中川夏紀さん、吉川優子さんからするとこういう観測気球はウザい

もし、コンクール前にフルートとオーボエのエースがなんらかのトラブルを始めてガタガタになったら、部の受けるダメージは大きいし、部長副部長というリーダーも大きな負担と傷を負う

傘木希美さんはトラブルメーカーとしては前科があり、安定性については疑われている

本来、鎧塚みぞれさんについては、お前が第一優先権を持っており、お前が管理責任者なんだぞ。ちゃんとケアしろよ。する気あるのか? 大丈夫か?

なんらかの問題があるとして、なぜ2人のときに対決、解決しようとしないのだ?

この4人のときに言い出して、負荷を分担させようとする希美さんの振る舞いは、吉川優子部長にとってはいらだたしいが、中川夏紀さんは人の弱さをかばう

「ジョークじゃん」にふたたび深くがっかりする鎧塚みぞれさん

「行こうよ」「あがた祭り」「優子も夏紀も空いてるよね」とまたぎりぎりの線で鎧塚みぞれさんをいじめる傘木希美さん

「他に誘いたい子いる?」「いない」「そっか」ここで剣崎梨々花さんを紹介しない傘木希美さん

つまり鎧塚みぞれさんを自分ひとりで管理しきれず、持て余しはじめているにもかかわらず、独占もしたいのだ

そんな自分の卑怯さに苦しむ傘木希美さん


19)

剣崎梨々花さん、フルートパートを参考に「みぞ先輩」呼称で距離を詰めはじめる

青い羽をもらうなんて「やっぱり」仲良しですね。これは(7)で剣崎梨々花さんが、2人の仲にわずかにも齟齬を感じていたということ

のぞみさんの文庫本を持つ手がこわばる

剣崎梨々花さんがダブルリードの会に誘うも、「またいつか」と断られる

「わたしがいても楽しくない」自分は傘木希美さんのような人気者ではないという意味


20)

図書室。1ヶ月の延滞を怒られる鎧塚みぞれさん

「図書室の本はみんなのもの」傘木希美さんのような人気者は、いつかみんなに返さなくてはならない

「又貸しはいけない」これはどういう発言…??


21)

リードを削る鎧塚みぞれさん

剣崎梨々花さんにこんどやり方を教えると約束し、喜ばれる

オーディションに落ちた、一緒に本番で吹きたかったと泣き出す梨々花さん

鎧塚みぞれさんは「本番で一緒に吹く」ことが好きというわけではないが、好きなものに振られるという悲しみはわかる

いわばフラレナオンの会じゃよ


22)

じゅうたんを敷く鎧塚みぞれさん

ハッピーアイスクリームという話を聞く

椅子を持ってくる傘木希美さん。窓を開ける。これは窓を開けて飛び去ってしまう鳥のこと

水遊びに誘う傘木希美さん。剣崎梨々花さんの名を挙げる鎧塚みぞれさん、それにショックを受ける傘木希美さん


23)

チャルメラを吹く鎧塚みぞれさん

水遊びの写真を送る剣崎梨々花さん。自然な流れの中でラインチャットで「大好きです」と告ることに成功

2人でオーボエを合奏。あれ? これ実質寝取りセッ


24)

オーボエ合奏を聞く中川夏紀さん、そして傘木希美さん。この立場をフランス語ではcocueと言うようです


25)

全体練習、滝先生

「問いかけに答えろ」「心をくみとれ」

お前ら話し合ってないだろ、というそのまんまなことを言う


26)

リードに糸を巻く鎧塚みぞれさん。吉川優子部長が来る

「きっと受かるよ」「喜んでくれる?」「もちろん。すごく嬉しい」「よかった」

吉川優子部長は(18)(25)から、ケアが必要かと様子を見に来たのだ

ただし深入りはしない

傘木希美さんと鎧塚みぞれさんとの間に2人の問題があり、それを解決できればベストだが、そのために干渉して失敗すると自分や、さらに部全体に影響が拡大するリスクがある

コンクールを前にして、解決するメリットより、リスクを回避するほうを選ぶ安定型が吉川優子部長である

そこに逆のタイプである2年生の高坂麗奈さんが挑んでくる

高坂麗奈さんはリスクを取り、波風立てて、チームのポテンシャルを引き出し、高いパフォーマンスに挑んでいくタイプ。次期部長になる気満々で、ややフライング気味にマネジメントというものを試し始めている

「相性悪くないですか」

「そんなことない」即答。崇拝対象との間に相性などという概念はないのだ

「窮屈なのはわたしが鳥を逃がせないから」

「わたしの手で解放するなんてできない」

「ずっととじこめておく」

図書館の本を延滞するように、鎧塚みぞれさんの解釈するリズさんは鳥を放てない

うまく演奏できないのは与えられた宿題をいまだに突破できない自分の責任であって、傘木希美さんに相談する、話し合うといった概念はない。滝先生が話し合えって言ってるのに…鎧塚みぞれさん…

しかし、曲想に対してそれを再現できないことに強く悩む、曲想を理解しなくてはならないはずだと強迫される、という、演奏家として大事な点ができているとはいえる

高坂麗奈さんはこのアプローチを諦めて素早く撤退する。まだ次の手を持っている


27)

傘木希美さんと中川夏紀さん。模試の相談

「何か聞いてる?」自分とのぞみさんとの間に入って連絡役になってくれないかと甘える傘木希美さん

「根に持ってたりするのではないか…話してくれない」「ソロも息合わないし」


28)

ダブルリードの会の4人


29)

与えられた曲に対して「また会いに来ればいいと思うんだよね」などと言う傘木希美さん。これは(26)での鎧塚みぞれさんの逆で、曲想が理解できないとあっけらかんと言ってしまっている。これは演奏家として鎧塚みぞれさんに負けてしまう点


30)

全体練習

不満な橋本先生

「ソロのところ、あとでもうちょっと」

雨が降る


31)

新山先生に指導を受ける鎧塚みぞれさん

それを見る傘木希美さんからすると、自分には相談しないのに新山先生とは話す

嫉妬込みで怒る傘木希美さん。だが、鎧塚みぞれさんからすると、崇拝対象は相談相手ではなくて、タスクを与えてくる存在なのだ

「怒ってる?」

「そんなことないよ」

じゃあ難しいタスクに挑んでいる自分に対するご褒美ハグを要求する鎧塚みぞれさん

「今度ね」

マジかよまだ努力が足りないというのかよ、と考える鎧塚みぞれさん


32)

音楽準備室の3人

「うまくいってないの?」「間に合わせる」

2年の2人の第三楽章ソロが聞こえてくる


33)

とぼとぼと廊下を歩く鎧塚みぞれさん。聞こえてきた2年の第三楽章に窓をあけかけるが、やはり自分は、自分の理解しているリズは窓を閉めてしまう

高坂麗奈さんは「こういうふうに吹いてみたらどうですか。たとえばの話です」と演奏によって鎧塚みぞれさんをゆさぶっている

これは(26)での言葉でのアプローチがうまくいかなかったから別の手で問いかけている

鎧塚みぞれさんを納得させるには至らないが、鎧塚みぞれさんはその足で新山先生を訪ねる


ていうか傘木希美さんを訪ねろよ!! なぜ他の人のところに行く

それは逆もそうで、傘木希美さんも鎧塚みぞれさんのところに行かずに他の人のところに行く

これは鎧塚みぞれさんにとって傘木希美さんが崇拝対象であり、タスクを与えてくる存在であること

崇拝対象、幸福の源であって、互いに話し合って理解し合うような存在ではない。理解というのは価値を毀損する攻撃性も伴うことだ

また、鎧塚みぞれさんは傘木希美さんに会うと、ただ幸福になってそしてもっと幸福になろうとして、演奏や将来の相談なんか消し飛んでしまう

一方、傘木希美さんは、鎧塚みぞれさんのほうが自分よりも演奏家として上であることをうすうすわかりつつも、それを認めないために支配し独占しようとしてしまう

なので毎回、この2人が会うと、どちらも演奏や将来の話をしないで、幸福になろうと近づく鎧塚みぞれさんを傘木希美さんがおしとどめ、かわすパターンになって終わってしまう


34)

鎧塚みぞれさんが新山先生に相談している一方、傘木希美さんは部長副部長に将来の相談をしている。だから君たちそれをお互いにだな…

「本当にプロになりたいのかなって」

「それ、みぞれは知ってるの」

「知らない」

怒る吉川優子部長、とりなす中川夏紀さん

それぞれの部屋でリズと鳥の解釈の話

「「希美が鳥、みぞれがリズだと思っていたが、逆なのかも」」

ここで画面2分割でそれぞれが同時に叫ぶが、顔はズレている

傘木希美さんが発見した考えは、これまで、自分が鳥だとして、ときどき帰ってくるぐらいでいいじゃないか、と思っていて、その軽さを恨みに思われているのかなと思っていた? しかし、自分が(7)(18)のように鎧塚みぞれさんを支配し囲い込んでいることと、リズの鳥籠とを重ねる解釈にいたる

鎧塚みぞれさんが発見した考えは、リズというオーボエを、タスクを与えてくる崇拝対象として表現すればいいではないかということだ。崇拝対象に言われたら、鳥はそれに従うに決まっている。つまりみぞれさんの中にある傘木希美さんのイメージを表現すればいいということだ。それは時につらいタスクを課してくる最高に尊い存在だ。その姿は熟知している


35L)

鳥を外に出すリズさん

飛ぶ仲間はたくさんいて、残されるリズさんは孤独


36)

「進路調査の紙、白紙で出したの」自分が鎧塚みぞれさんに嫉妬していたことを認める傘木希美さん


37)

ベンチに座る傘木希美さん「なぜ籠の開け方を教えたのですか」


38)

スーパーオーボエタイム

フルートの弱々しい音は聴いていない。崇拝対象の欠点、弱点は棚上げにして意識の外に置いてしまう。これはこれまでもずっとそうしてきた


39)

演奏が終わり、感動を伝える部長、部員たち

高坂麗奈さんにとってはリスクをとって人のポテンシャルを引き出した大きな成功体験となった

みぞれさんは髪を握りしめない


40)

タスクを達成したので受納確認にいく鎧塚みぞれさん

「泣いてたの?」

自分が崇拝対象を傷つけたという発想がない。自分が傷つけることができるような存在だと思っていない

「手加減してたんだね」「ちがう」「実力あるもの」「ちがう」

「わたしはすごくないから」みぞれさん無言。傘木希美さんに欠点がもしあるとして、それは鎧塚みぞれさんの処理関数に入らないのだ

同様に「軽蔑されるべき」(7)(18)のような点も棚上げして意識の外に置いてしまう。みぞれさんにはそんなことは問題ではない。問題にする気はないのだ

「希美はいつも勝手」「わたしにとってはずっと今」

「希美はわたしの全部」「中学で声をかけてくれたときから」好意の長さを言う表現なのだが、希美さんには、この状況にわたしを連れてきたのはあなたではないか、と責めている言葉に聞こえる。なので

「ごめんそれちょっとおぼえてないんだよ」かなり大きく傷つけて間合いをとろうという発言だが、のぞみさんには通用しない。無視するからだ

タスクの報酬、大好きのハグを要求し査収する鎧塚みぞれさん。ついに告白する

「希美の髪が好き、希美の足音が好き…」

「希美のフルートが好き」と言ってくれることを期待する傘木希美さん。しかし

「希美のぜんぶが好き」という言い方。これは全部といっても欠点は含めないのだ。フルートは欠点なのだ

そこで

「みぞれのオーボエが好き」と返す。100と言われて10と返すようなものだが、もう一声、110と返ってくることを期待

しかしみぞれさん、これをあらためてスルー。みぞれさんにとって傘木希美さんは最高に最高であり、欠点は無視する。したがってお世辞を言って傷をいたわるという処理も生じない

傘木希美さん「ありがとう」希望を断たれたわけだが、進路の迷いは解決したという面のこと


41)

中学を回想する傘木希美さん

中学からずっと詰めていた息を吐く。みぞれとの関係であり、吹奏楽についても


42)

図書室で本を返す。道が別れる2人。それぞれ1羽ずつ籠から出て飛んでいく鳥


43)

楽譜に「はばたけ!」というタスク


44)

帰り道の階段。自分の食べたいものを言う鎧塚みぞれさん。先に校門を出る

しばらく鎧塚みぞれさんが先を歩くが、やがて横並び、ふたたび傘木希美さんが先に歩く

「完璧に支えるから」

「わたしもオーボエ続ける」

「「本番、がんばろうね」」

ハッピーアイスクリーム

振り返る傘木希美さん。めちゃ驚く鎧塚みぞれさん。われわれには見えないが、それはみぞれさんが初めて見る顔なのだろう

joint


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