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ファイル共有でのランダム読み書きに差
一方、ファイル共有を想定したテストでは差が出た。測定用サーバーのNASに共有フォルダーを作り、クライアントとなるPCのネットワークドライブとして割り当ててからベントマークソフトの参照先にする。ここではストレージ用のベンチマークテストで広く使われる、hiyohiyo氏の「CrystalDiskMark」の最新版(CrystalDiskMark 6.0.0)を使用した。
まず、連続読み出し(シーケンシャルリード)と連続書き込み(シーケンシャルライト)を測定した。XG-C100Cの約773Mバイト/秒と約793Mバイト/秒に対して、X550-T1は約621Mバイト/秒と約790Mバイト/秒。連続読み出しに限れば、XG-C100Cの方が20%ほど上回っている。
次に測定したランダム読み出し(ランダムリード)とランダム書き込み(ランダムライト)では、XG-C100Cの約127Mバイト/秒と約77Mバイト/秒に対して、X550-T1は約136Mバイト/秒と約84Mバイト/秒と、連続読み書きと違いX550-T1の方が10%近く高い。
XG-C100Cは連続読み出しで一歩抜きんでたものの、ランダム読み書きではX550-T1に一歩譲る結果となった。ランダム読み書きが多発する用途、つまりX550-Tが想定するサーバー用途では価格差に見合った性能が得られるといえそうだ。