リアルタイムにタイヤの空気圧をモニタリング!?キャンピングカー乗りの間では必携アイテム「エアモニ」を試してみた
自動車に乗っている人なら、タイヤの空気圧を保つことの重要性について耳にしたことがあるはずだ。空気圧が落ちたままにしておくと、燃費が悪化し、タイヤの消耗が激しくなるだけでなく、場合によってはパンクにつながる場合もある。タイヤの空気は、放っておいても少しずつ抜けていくものなので、月に1度は空気圧をチェックして落ちていたら空気を入れてやる必要がある。そんな話を耳にしたことがあるだろう。
とはいえ、給油でガソリンスタンドに行くたびに空気圧をチェックするのは億劫なもので、気がつけば半年や1年、空気圧をチェックしていない人も少なくないのではないだろうか?
そんな人にオススメしたいのが、運転席に居ながら常にタイヤの空気圧がチェックできる『エアモニ』という製品。タイヤのエアバルブに装着するセンサーと、車内に設置するディスプレイとがワイヤレスで接続され、リアルタイムで空気圧をチェックできるスグレモノだ。
実はこの『エアモニ』、このキャンピングカー乗りの間では、非常に装着率が高い。車重のあるキャンピングカーでは、空気圧の低下が乗り心地や安全性に直結するため、通常の乗用車より空気圧の管理にはシビアになる必要があるのだ。
コンパクトで使い勝手が良いエアモニ最新モデル『エアモニ3.1』
そんなわけで、今回は『エアモニ』を実際に試してみたい。『エアモニ』にはいくつか種類があるが、最新モデルの『エアモニ3.1』と『エアモニX』、それにバイク用の『エアモニバイク』を使って見ることにした。まず装着したのは『エアモニ3.1』(実勢価格:3万1200円)。コンパクトに取り付けられるのが魅力だ。
さて、取り付けてみると、作業自体はすこぶる簡単。およそ3分ほどで終了した。センサーとディスプレイはペアリング済みなので、装着するだけでそのまま使用でき。ディスプレイには4つのタイヤの空気圧と温度が表示される。ちなみに空気圧の単位表示はKPA、Kg/cm2、PSI、barの4種類から選択可能だ。
『エアモニ3.1』を装着した状態で車を走らせると、走行中にも空気圧が変動していることがわかる。タイヤが冷えている状態では1.8kg/cm2程度だった空気圧が、走り始めるにつれ少しずつ上がっていく。タイヤの温度が高まることで中の空気が膨張してくるためだ。一番上ったのは高速道路を走っているときで、だいたい2.0kg/cm2にまで上昇。空気圧の測定は冷間時が基本なので、本来だいぶ下がっているはずだが、高速道路のガソリンスタンドなどでチェックしたら、結構高めに出てしまいそう。リアルタイムに計測できることで、1つ勉強になった。
視認性良好の『エアモニX』。基本性能は『エアモニ3.1』同等
続いて『エアモニX』。基本的な機能は『エアモニ3.1』とほぼ同じだが、こちらはディスプレイのデザインが異なり、アタッチメントを介さず両面テープでダッシュボードなどに貼り付けるタイプとなる。個人的にはこちらのデザインが好みだが、車内に固定しやすいのは『エアモニ3.1』のほうかもしれない。
バイクレースでも使われる『エアモニバイク』
最後にバイク用となる『エアモニバイク』(実勢価格:1万9440円)も装着してみた。こちらも取り付け方は基本的に上記の2製品と同じ。タイヤのバルブキャップをセンサーに交換し、ディスプレイをハンドル周りなどに固定するだけだ。これで前後輪のタイヤの空気圧と温度が確認できるようになる。ディスプレイはIP67相当の防水性を備えているので、雨が降っても問題ないだろう。
ちなみに、『エアモニバイク』はオンロード/オフロードのバイクレースでも用いられることがあり、あの有名な鈴鹿8時間耐久レースでも使用されたことがあるとか。タイヤが2つしかないバイクは、自動車より空気圧をシビアに調整する必要がある。特にオフロードのレースは空気圧を意図的に落としてグリップを稼いだりすることがあるが、下手に落としすぎるとレース中にパンクしてしまうことも。そのため、レース中に空気圧のモニタリングができることには、大きな意味があるのだ。
というわけで3種類の「エアモニ」を試したわけだが、空気圧をシビアにチェックする必要がある場合だけでなく、筆者のようにズボラで空気圧のチェックをこまめにするのが面倒という人にもおすすめできるだろう。普通の乗用車もしくはバイクでも、「エアモニ」を取り付けておけば安心感が得られるはずだ。