AppleはmacOS 10.14 Mojave betaにPython v2.7.10を同梱しているそうです。詳細は以下から。
Appleは現地時間2018年06月04日、米カリフォルニア州サンノゼのマッケナリー・コンベンションセンターで「WWDC 2018」の基調講演を行い、次期macOS 10.14 Mojaveの1st Betaを開発者向けに公開しましたが、同バージョンでもデフォルトで同梱されているPythonのバージョンがv2.7.10のままアップデートされていないそうです。
FacebookのエンジニアでPython Core DeveloperのLukasz Langaさんによると、Mojaveの1st BetaではHigh Sierraと同様に2015年05月にリリースされたPython v2.7.10が同梱されており、RubyやPHPと違いアップデートが進んでいないようで、
コードネーム | Version Build |
Ruby | PHP | Python |
---|---|---|---|---|
Mac OS X Lion |
10.7.5 Build 11G63 |
1.8.7 | 5.3.15 | 2.7.1 |
OS X Mountain Lion |
10.8.5 Build 12F2560 |
5.3.29 | 2.7.2 | |
OS X Mavericks |
10.9.5 Build 13F1112 |
2.0.0p481 | 5.4.43 | 2.7.5 |
OS X Yosemite |
10.10.5 Build 14F1912 |
5.5.36 | 2.7.10 | |
OS X El Capitan |
10.11.6 Build 15G1217 |
2.0.0p648 | 5.5.38 | |
macOS Sierra |
10.12.5 Build 16F73 |
5.6.30 | ||
macOS High Sierra |
10.13 Build 17F77 |
2.3.3p222 | 7.1.16 | |
macOS Mojave |
10.14 Build 18A293u |
2.3.6p384(?) | 7.1.17(?) |
Cory BenfieldさんなどAppleのエンジニアの方もCore OSチームとは話せていないため、この問題に対して意見のある方はRadarへリクエストを送ってほしいとコメントされていますが、Homebrewも2018年04月にPEP 394のためPython v2.7系を“brew install python@2”に残しています。
Python v2.7系のメンテナンスは延長されましたが、2020年にはEOL(End Of Life)となることが決まっています。
- Bug Reporting – Apple Developer