任期満了に伴う埼玉県東松山市長選(7月1日告示、8日投開票)に、「女性装」の東大教授として知られる安冨歩(やすとみ・あゆみ)氏(55=同市)が出馬する意向を固めたことが分かった。11日、共同通信の取材に虐待防止や市役所改革などを訴える考えを示し「子どもを守るという視点から全ての政策を見直したい」と述べた。

 安冨氏は大阪府出身で京大卒。住友銀行(当時)に勤務後、大学院に戻り、2009年から東大東洋文化研究所教授。

 著書「原発危機と『東大話法』」で、立場を守るためにうそをつき、人を丸め込む「東大話法」を紹介したほか、「自分の中の性になじむ」として、13年ごろから化粧をしてスカート姿で人前に立つようになった。

 市長選は他に、自民、公明が推薦する現職森田光一氏(65)が3選を目指して出馬する意向を示している。(共同)