富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は7月26日、小学生の利用を想定して設計・開発されたFMVシリーズのノートPC「LIFEBOOK LH55/C2」と「LIFEBOOK LH35/C2」を発売する。想定販売価格は前者が10万~11万円、後者が8万円台後半となっている。両モデルの発売に合わせて、同社は小学生向けのオンライン学習支援サービス「FMVまなびナビ」の提供も開始する。
今までさまざまなノートPCが世に出てきたが、「小学生向け」に特化したモデルは前代未聞。今までのノートPCとの違いはどこにあるのだろうか。
LIFEBOOK LHシリーズは、2020年に小学校のプログラミング教育必修化を見据えて開発されたLIFEBOOKの新シリーズ。同社が高いシェアを持つ教育市場向けPC・タブレットの開発で培った知見をもとに、「親と子供双方が満足かつ安心して使える」ことを重視したという。
本体の外周部には「あんしんグリップ(ラバーグリップ)」を用意。持ちやすさを高めると同時に、角から本体を落下した際の本体破損のリスクを低減している。画面の天板も圧迫に強い設計とし、ある程度乱暴に扱っても簡単には壊れないようにしている。この天板は、シールをはがした際に塗装がはがれないようにあえて無塗装としている。
学校などの教育市場では、キーボードの付いたクラムシェル型ノートPCよりもタブレット端末の普及がより進む傾向にある。それに対しLHシリーズは、プログラミング学習での利用を視野に入れてキーボード付きのクラムシェル型となった。液体を誤ってこぼした際に備えて、キーボードは防滴設計となっている。
とはいえ、学校で使っているタブレットと同じように使いたいというニーズもある。それに応えるため、上位モデルのLH55/C2は、画面を反転させるタイプの2in1ボディーとし、画面も10点マルチタッチとペン操作に対応するタッチパネルとした。
このモデルは画面ガラスを「Dragontrail」とし、画面の耐傷性や耐衝撃性も高めている。
2in1機構とタッチパネルの有無を除く主なハードウェア仕様はLH55/C2とLH35/C2で共通となっている。CPUはCeleron 3865U(1.8GHz)を搭載し、メインメモリは4GB(DDR4、増設不可)、ストレージは128GBのSSDを備える。ディスプレイは14型のHD(1366×768ピクセル)ノングレア液晶となる。
ポート類は本体左側面にEthernet端子(1000BASE-T)、HDMI出力端子、USB 3.0端子×2、イヤフォンマイク端子、右側面にSDメモリーカードスロット、USB 2.0端子と電源端子を備える。USB接続のマウスも付属する。
Webカメラは画面の正面に92万画素、背面に500万画素のものを搭載している。特に背面カメラは周囲の様子の撮影に役立つだろう。
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