『落ちてくるナイフはつかむな』とは、このチャートのことです。
携帯事業への参入の発表以降どこまでも落ち続けています。一時は1000円を切るかどうか、と言われていた株価が、あっという間に700円まできました。
2012年に641円の安値がありますが、私はこれも下回ってくると思います。そして、10年前(リーマンショック)の株価500円前後までくるのではないでしょうか。
携帯事業参入のために6000億円の設備投資をして全国をカバーするインフラを整えるとのことですが、果たしてこの金額で間に合うのかどうかも懐疑的です。
イー・アクセスの携帯事業参入時の投資額が4400億円、UQコミュニケーションズが4000億円だったことが6000億円の根拠らしいですが、そもそも両社のような規模やサービスの事業を目指しているのでしょうか。仮にそうであれば、敢えて参入する必要がない気がします。
しかも事業開始当初は、200-300億円の赤字だそうです。
これでは、誰も怖くて楽天の株を買えないです。
売上9400億円、営業利益1490億円、有利子負債1兆円に対しキャッシュが7千億円あります。ここに何らかの形で6千億円の設備投資と、毎年200~300億円の赤字事業が加わります。
ただし、携帯事業を行うことで楽天がつぶれることは無さそうなので、後はどういう形で携帯事業を運営して、実際にどのくらいの費用が掛かるのかなど全容が分かってから楽天の適正な株価がみえてくるはずです。
それまでにどこまで株価が下がっていくのか見ものです。
来年の携帯事業開始までに株価が500円に到達し、その上で携帯会社を他のIT企業からも出資してもらいリスクを減らすなど、何らかの対策を立ててくるはずなので、その頃の株価次第では大チャンスですね!
楽天は、来年の勝負銘柄の一つになるかもしれません。