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社会

新幹線殺傷、容疑者措置入院「必要ない」と判断 愛知知事「経緯を検証」

 東海道新幹線で男女3人が殺傷された事件に絡み、愛知県の大村秀章知事は12日の定例会見で、県西尾保健所(西尾市)が殺人容疑で送検された同県岡崎市の小島一朗容疑者(22)を精神保健福祉法に基づく措置入院とすべきかを検討し、「必要ない」と判断していたことを明らかにした。

 措置入院は、精神疾患のある人らが自分や他人を傷つける恐れがある場合、都道府県知事が本人の同意なく入院させることができる制度。

 県によると、小島容疑者の親族が容疑者の処遇をどうすべきか岡崎市保健所に相談した。中核市の同市は保健所を運営するものの措置入院の判断権限はないため、昨年9月、西尾保健所に確認。西尾保健所は、小島容疑者が既に入院中で必要な医療が確保されているため、措置入院までは必要ないと判断したという。

 大村知事は「今回の経緯をいま一度、しっかり検証していきたい」と話した。

(中日新聞)

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