モヤさま出番だ　いよいよ交流戦終盤

　進撃の巨人の出番だ。中日は１２日から楽天、西武との６連戦。いずれもパの主催試合でＤＨ制が採用される。特に、右投手の先発が続くと予想される楽天３連戦はスティーブン・モヤ外野手（２６）のスタメン出場が濃厚。守備に不安のあるソイロ・アルモンテ外野手（２９）に代わって左翼に入る可能性もあり、「良い仕事をするよ」と自信を見せた。この日はモヤをはじめ、一部選手が楽天生命パーク室内練習場で練習した。

　指揮官も見詰める中、モヤが快音を響かせた。室内練習場でのフリー打撃。降りしきる雨のため、球場で自慢のパワーを披露することはできなかったが、鋭い打球をネットに何度も突き刺した。

　「体調も、打撃の感覚も良い。ベンチから代打での１打席は本当に難しいけど、４打席あればもっと貢献できるよ」

　４月２０日からの広島３連戦で鮮烈デビューしてから月日は流れた。外国人枠の関係で２度の２軍落ちを経験。なかなか出場機会に恵まれなかったが、ＤＨ制が採用される楽天、西武との６連戦は最大のチャンスだ。首脳陣も、ここにモヤ投入の照準を合わせていた。

　３度目の１軍昇格となった７日のロッテ戦（ナゴヤドーム）は代打で中犠飛。１０日のソフトバンク戦（同）でも代打で右前適時打と結果は残している。「チャンスをもらえたら、神様の力を借りて精いっぱいやる」と言葉に力を込めた。すでに気合十分だ。