天皇杯 異例のPK戦やり直しへ

今月行われたサッカー天皇杯の試合のペナルティーキック戦で、主審が違反と見なしたキックについて、本来ノーゴールとすべきところを誤ってキックのやり直しをさせていたことが分かり、日本サッカー協会は改めてペナルティーキック戦を行って勝敗を決める異例の決定をしました。

今月6日に行われた天皇杯の2回戦、J1の名古屋グランパス対奈良代表の奈良クラブの試合は1対1で互いに譲らず、ペナルティーキック戦の末、5対4で奈良クラブの勝ちとされました。
日本サッカー協会によりますと、この試合のペナルティーキック戦に奈良クラブの4人目として臨んだ選手のキックについて、主審は助走を終えたあとフェイントを行う違反があったと判断しキックのやり直しを命じたということです。
その結果、この選手はゴールを決めて3対3の同点に追いつき、最終的には奈良クラブが6本目を決めて5対4で勝ちました。
しかし、試合の翌日になって一般の人からペナルティーキック戦でフェイントがあったと判断された場合、ノーゴールとなるのではないかとの指摘があり、日本サッカー協会の審判部などが協議した結果、主審のルールの適用にミスがあったことを認め、再度、ペナルティーキック戦を1本目から行う異例の決定をしました。
サッカー協会は11日夕方、詳細な状況について説明する予定です。