保険金詐欺容疑 消防士ら逮捕
交通事故のけがを治療したように装い、保険金220万円あまりをだまし取ったとして、札幌市内の消防署に勤務する消防士の男ら2人が詐欺の疑いで逮捕されました。
逮捕されたのは、札幌市白石区に住む厚別消防署の消防士、本木敬也容疑者(27)と、札幌市南区に住む整骨院経営、西川祐太容疑者(32)の2人です。
警察によりますと、本木容疑者は3年前の12月、自ら運転する車で札幌市豊平区を走行中、交差点でタクシーと衝突し、本木容疑者と同乗していた20代の女が軽いけがをしました。
本木容疑者と女は事故の後、知り合いの紹介で西川容疑者が経営する整骨院で治療も受けなかったにも関わらず50日あまり通院したと見せかけて保険金を水増しして請求し、施術費などとして220万円あまりをだまし取った詐欺の疑いが持たれています。
調べに対して2人は容疑を認め、このうち本木容疑者は、「事故した車の修理代金が必要だったので金をだまし取ることを考えた」と供述しているということです。
水増し請求された保険金は、同乗していた女も含め3人で分配されていたということで、警察は女からも事情を聴き事件のいきさつなどを詳しく調べることにしています。
職員が逮捕されたことを受けて、札幌市消防局の萬年清隆消防局長は、「市民の信頼を著しく損なうもので心から深くお詫びします。事実関係を把握し早急に厳正に対応します」とコメントしています。