市バス「前乗り後ろ降り」導入へ

バス停で乗客が乗り降りする際の時間の短縮につながるとして、京都市は、可能な路線からバスの後ろから乗って前から降りる現在の方式を改め、前から乗って後ろから降りる方式に順次、変更することになりました。
まずはJR京都駅と銀閣寺を結ぶ路線で今年度中に導入する方針です。

京都市の市営バスでは、現在、利用者は後ろの扉から乗車し、前から降りる際に運賃を支払いますが、観光客の増加に伴う車内の混雑によって、後方の乗客が降りるまでに時間がかかるのが課題となっていました。
このため京都市は、去年、1便あたりの乗客がおよそ150人と最も多いJR京都駅から清水寺を経由し、銀閣寺までを結ぶ路線の一部のバス停で、前から乗車して運賃を先に支払い、後ろの扉から降りる方式を試験的に導入する実証実験を行いました。
その結果、バス停1つあたりの停車時間が平均で11.5秒、短くなったということです。
後ろの扉が車体の中央付近にあるため、前方、後方のいずれの乗客もスムーズに降りられることなどが要因とみられています。
これを受けて京都市では、今後、可能な路線から「前乗り、後ろ降り」の方式に順次、変更することになり、まずは実証実験を行ったJR京都駅と銀閣寺を結ぶ路線で今年度中に導入する方針です。