新潟県知事選 花角氏が当選確実

事実上の与野党対決の構図となった新潟県知事選挙は10日投票が行われ、自民・公明両党が支援する元海上保安庁次長の花角英世氏が野党5党が推薦する候補らをやぶり、初めての当選を確実にしました。

今回の新潟県知事選挙は、自民・公明両党が花角氏を、立憲民主党など野党5党が池田氏をそれぞれ支援する、事実上、与野党対決の構図で、花角氏が、初めての当選を確実にしました。
花角氏は、新潟県佐渡市出身の60歳。
国土交通省の審議官や新潟県の副知事などを経て海上保安庁の次長を務めました。
選挙戦で花角氏は、幅広い支持を得ようとできるだけ政党色を抑え、東京電力柏崎刈羽原子力発電所の再稼働に慎重な姿勢を示すとともに、地元の経済活性化などに取り組むと訴えました。
また自民・公明両党は、幹部らが連日応援に入り、街頭での演説などは控える一方、業界団体などをまわって支援を呼びかける徹底した組織戦を展開しました。
その結果、花角氏が自民・公明両党の支持層を固めたほか、支持政党を持たない「無党派層」などからも一定の支持を集めて、初めての当選を確実にしました。
対する池田氏は原発の再稼働に慎重な姿勢を示し、野党5党の幹部らも街頭で安倍政権を批判して支持を訴えましたが、及びませんでした。

当選を確実にした花角英世氏は「選挙戦の途中、折れそうなときもあったが、なんとかゴールできた。当選を確実にさせていただいたので、選挙中に約束してきたことの実現に向けてしっかりと取り組んでいきたい。ふるさと新潟を元気で、暮らしやすい県にすることを約束する」と述べました。