東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 東京 > 記事一覧 > 6月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【東京】

「暗い・汚い・怖い」一新 池袋「WEロード」 来年アートで再生

アートで彩られることになる現在のWEロード=豊島区で

写真

 豊島区は八日、池袋駅北側の東西地下を結ぶ歩行者道「WE(ウイ)ロード」(愛称)を改修し、来春から美術作家が公開制作する天井パネルと壁画のアートを施して来年十月に再生すると発表した。一日三万人以上の利用があるが、道路の老朽化で女性の利用率は二~三割程度。「暗い・汚い・怖い」イメージを一新する。雨漏り補修費も含め、総事業費は約二億八千万円。

 アートは、都内在住で女性向けの菓子の包装を手掛ける美術作家の植田志保さん(33)が来年三~九月に制作する。「人を引きつける池袋のエネルギーを表現したい」と植田さん。中国古代の学説「五行説」にちなみ、区民との対話を基にWEロードを「水金土火木」の五色で表現する。

 区によると、WEロードの正式名は区道雑司が谷隧道(ずいどう)。長さは七十七メートル、幅は三・六メートル、高さ二・一メートル。山手線の環状運行に合わせ一九二五年の建設とされる。八六年に改修工事をした際に愛称を公募し、英語で「私たち」「西と東」を表す今の名前に決まった。

 年間の通行人に当たる「1000万のたましいを呼び覚ます」が改修コンセプト。高野之夫区長は「区のアートの街としての最大の取り組み」と意気込んだ。 (増井のぞみ)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】