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法華狼の日記

2018-06-09

[][]RADWIMPSの新曲「HINOMARU」の歌詞は、以前の「にっぽんぽん」と比べても古びて感じられるAdd Star

サッカー番組の主題曲に決まっている「カタルシスト」のB面として発表されたとはいえ、その愛国的な内容が古すぎる。

RADWIMPSの新曲「HINOMARU」が波紋 「日出づる国の御名のもとに」

「風にたなびくあの旗に 古よりはためく旗に意味もなく懐かしくなり こみ上げるこの気持ちはなに」と問いかけからはじまり、「受け継がれた歴史」や「気高きこの御国の御霊」が登場する。

「日出づる国の御名のもとに」という言葉もあり、タイトルからも日本への愛国心をテーマに歌ったことがうかがえる。

他によく指摘されている部分として、「僕らの燃ゆる御霊」という尊敬語のつかいかたのおかしさや、「胸に優しき母の声 背中に強き父の教え」という性別役割観の古さがある。

http://j-lyric.net/artist/a04ac97/l0469f5.html

たとえば「御霊」には災厄を起こす怨霊という意味もあるが、そうした語義の広さを歌詞で活用する工夫も見られない。

すでに意味の固定されたありふれた表現ばかりならべて、ひたすら陳陳陳腐な印象を作りだしている。


もっとも、RADWIMPSが自国を題材にするのが今回が初めてではなく、前述の記事内でも言及されている。

作詞を担当した野田洋次郎さんの歌詞には、日本の歴史をテーマにした「にっぽんぽん」(味噌汁's名義で発表)などもあり、あえて保守色の強い言葉を使った「愛国的なものを皮肉る曲ではないか」という解釈もでていたが......。

たしかに「にっぽんぽん」は「HINOMARU」と比較して、「約200年も鎖国してたんだ」にはじまる明らかな皮肉もちりばめられていて、それが解釈の可能な幅を広げている。

http://j-lyric.net/artist/a04ac97/l02e9f4.html

へりくだった日本人が世界に語りかける構造は、矢島美容室の「ニホンノミカタ-ネバダカラキマシタ-」の、へりくだった外国人が日本をたたえる構造との対応だろうか。味噌汁という共通項もある。

http://j-lyric.net/artist/a04ebbe/l0137e2.html

これくらい工夫すれば、受け手にとって「鏡」になる歌という解釈もできるのだが、今回の「HINOMARU」はそうは感じづらい。

s3731127306s3731127306 2018/06/09 19:30 該当の曲はまだ聞いておりませんし、音楽業界にはアニメよりうといので、一言だけコメント。

「今、忌野清志郎氏が生きていたら、なんといっていただろうか?」

ずばり、とした表現を受け手が勝手に拒否している事例が多いように思えます。私の偏見ならいいのですが。

「今を生きるということ--忌野清志郎・あの戦争・和辻哲郎」
https://ci.nii.ac.jp/naid/120001701157

リアリア 2018/06/10 17:18 こんなベタベタな歌詞作っておきながら自分を無思想だと判断できる精神構造が不思議です。作者には「自分はあえてやっている」みたいな自意識でもあるのではないでしょうか。「自分はあえてやっていて表現されている内容と適切に距離がとれているが批判者はそうでなく批判は的外れだ」というような。もしそうだとしても(あるいはそうであるからこそ)この歌に対する「想像以上に想像通りな」反応が正しいとしか思えませんね。
私は「あえて・・・」みたいな態度は、自分は対象との距離を適切にとれているというていでいながらその実全く距離をとれていないばかりかそのことに自分自身気づかない状態に陥りやすいものだと考えています。

<麻薬やること> <あえて麻薬やること> <あえて、あえて麻薬やること>

ここに違いなどありはしない。あえてだから大丈夫などということはありえない。
「あえて」は何のエクスキューズにもなりません。

雪青雪青 2018/06/10 18:05 『國の防人』編集部さんよりあっさりネタばらしが……
‏https://twitter.com/kuninosakimori/status/1005369302688542720

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