【ゴルフ】17歳・安田が2打差3位 史上6人目アマチュアV見えた2018年6月10日 紙面から
◇宮里藍サントリーレディス<第3日>▽9日、神戸市北区・六甲国際GC(6525ヤード、パー72)▽晴れ、26・5度、東4・4メートル▽賞金総額1億円、優勝1800万円▽65選手(うちアマ6人)▽観衆6832人 昨年の日本女子アマを制した17歳の安田祐香(兵庫・滝川二高3年)が4バーディー、1ボギーの69とスコアを伸ばし、通算12アンダーで首位と2打差の3位として最終日に突入する。宮里藍、勝みなみ、畑岡奈紗らに続く史上6人目のアマチュアVが実現するか。現在、賞金ランキング2位の比嘉真美子(24)=TOYOTIRES=が通算14アンダーで首位に立ち、1打差で木戸愛(28)=ゼンリン=が追う。2位で決勝ラウンドに進んだ小滝水音(みお、19)=静ヒルズCC=は11アンダーで5位。 最終18番で、安田は7メートルの「右に曲がって、左に曲がるスネークライン」を決めてバーディーフィニッシュ。キャップのツバを持ちながらおじぎをして、恥じらいがちに歓声に応える姿でアマチュア選手だと気づかされる。「いやぁ、最後にバーディーを取って終われるのがすごい。アマチュアの方がプロ選手より攻めるゲームができますから」と大会アンバサダーの宮里藍さんも、その活躍に相好を崩した。 高校1年まで全国規模大会での優勝経験はなかったが、2年になった昨年に覚醒。今大会が通算6戦目となるプロツアー競技で一度も予選落ちはなし。4月のスタジオアリス女子オープンでは7位に入った。度胸は満点。「ギャラリーが沸くのはすごくうれしい。拍手をもらうと頑張ろうという気持ちになる」という。 この日は1番からチップインバーディーを決める好スタート。11番でバンカー内の目玉状態からボギーをたたいたが「宮里さんが水曜日の座談会で『ボギーをたたいた後はドアを閉めるイメージで気持ちを切り替える』とおっしゃっていたのを思い出しました」 最後の長いパットで取り返して69。初日から3日連続の60台となった。「今の実力でどこまで行けるかを試せる機会」で歴戦のプロを抑えることができるか。 (月橋文美)
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