本展では、内閣総理大臣賞をはじめ文部科学大臣賞や衆議院議長賞、そのほか全国の新聞社賞等々…栄えある大賞受賞者を、多数輩出してきたことでも知られています。
これらのご受賞は、今後の写真活動の良き励みとなるばかりか、写真作家としての力量を客観的に示す格好の証しとなります。
それでは、ここで前回展の入賞作からみごと上位に輝いた8作品をご紹介しましょう。
このたびは、内閣総理大臣賞にお選びいただき、まことにありがとうございます。動物が好きな私は毎週のように動物園や水族館に写真を撮りに行っています。写真を撮る時は大きく重い望遠レンズをよく使いますが、一生懸命がんばって撮っています。今回の写真は千葉県の鴨川シーワールドで撮影した白イルカです。タイミングよくバブルリングを出した瞬間を写すことができました。これからもいろいろな動物の写真を撮り続けたいと思います。
写真を始めておよそ4年。初めての写真展への応募でこんなに大きな賞をいただき感激しています。途中大きな病気をして半年ほどカメラを持てないこともありましたが、「撮りたい」という気持ちが闘病への大きな力になってくれました。夕焼け、光り輝くシーキャンドル、立ち止まってくれた二人…すべてのシチュエーションがカメラの神様の粋なはからいのように思えます。タイトルにした彼女たちのつぶやきは私のつぶやきでもありました。今回の受賞を励みにまたゆっくりとカメラライフを楽しんでいきたいと思います。
日の出前の一番寒い時間帯、鳥がジッとして動かず、ちっとも面白くない。どうしたら、鳥たちを飛ばせるか?距離約300m位。通称、サンニッパーに+コンバーターで600㎜。テレコンバーター付で待機し、手拍きや大声で「ホーッ!ホーッ!」と叫びながら懐中電灯を照らしていたら、一斉に飛び出し、再び元の位置に戻りはじめたので、夢中でシャッターを切った中の一枚です。我ながら「してヤッタリ」の一枚でした。
カメラ店で何気なく見た応募用紙をきっかけとした初出品でしたが、このような大きな賞をいただくこととなり感無量です。年齢からみて、これ以上の喜びはありません。冥土のよい土産となりました。最近では耳は遠く、足腰がきかず、物忘れはする、その上気力も薄れがち。でも最後まで、まだまだ頑張るつもりでいます。皆さんもあきらめずに頑張りましょう。そうすれば、いつかはきっと報われると思います。
いつもの渓谷へ撮影に出掛けたとき、突然目に飛び込んだ情景が変化しているのに驚かされた。それは「青い渓谷」。渓谷には、水の流れが演出する変化と彩り。清流には、透き通った水の美しさが時も忘れる。自身は岐阜にいながら、「清流の国岐阜」のまだまだ知らない美しい清流、表現できないような渓谷美、静寂の中で水の流れる音色に浸りながら、これからも臨場感を伝えることを念頭に、追い求めます。“自然界の未知情景・色彩が潜んでいる”
このたびは、素晴らしい賞をいただき誠にありがとうございます。写真を撮り始めて4年となり、どこか写真展に出展したくて今回応募しました。芸術の殿堂、東京都美術館に展示できればいいと入選することだけを狙っていましたので、結果を知った時は、とても嬉しく思いました。私の周りの人も、私と写真への理解が深まり、楽しい写真生活になりました。写真を始め、総合写真展に出会ったことで私の人生に新たな道が生まれました。今後も写真を撮り続け、写真と共にある人生でありたいと思います。
「バリの視線」は、傘寿を迎えた私にとって、気になる、いつかは人に見ていただきたい作品でした。やっと応募できると思えるようになり、「なんてったってこれが一番」などと言いながら送り出しました。たいそうな評価をいただき嬉しいです。バリは初めて訪れた国でしたので、歴史を頭に入れ、のんびり歩きながらも人の行動の変化は常に予測し、カメラは瞬時に使えるよう心がけました。この作品は見る方の年齢、職業、お人柄、目の付け所で受ける感じが全然違ってくるようです。手を離れた作品への説明は不要、感じ方は各人自由で良いと私にわからせてくれたのも総合写真展でした。この展覧会は、広く門戸を開放しておられるので、大波小波を受け続ける主婦でも、いつか参加の希望を持つことができます。そのために、たとえ何度か引っ越しをしたとしても、原板だけは大切に保管しておいてください。