出来高とボラティリティが小さい相場が続いています。
現在のボラティリティは昨年8月頃の水準を割り込み、5月半ば頃の水準となっています。
通常、ボラティリティの低下は市場の成熟とセットで語られることもありますが、BTCの場合はサプライサイドの調整が機械的であり経済政策とは無縁です。
また出来高も漸減しているため単純に市場参加者が減少していることと無関係とは言えないでしょう。
株式投資理論の一つに「低ボラティリティ戦略」と呼ばれるものがあります。
これは低ボラティリティの銘柄に集中投資することでリスクを抑え、低リスクの中でも高いリターンを狙うといった戦略です。ただしこれはインカムゲインの存在する株式投資において有効な戦略であり、BTCの場合はそのまま当てはめることはできません。
一方で、BTCはレンディングによって金利収入を得ることができますし、またBTCと相関・逆相関のあってインカムゲインの発生するアセットを発見することもできます。これらを上手く組み合わせることによって低ボラティリティ下での効率的なポートフォリオを組成することも可能なのではないでしょうか。
単純な差益狙いの売買以外にもリターンを得るアイデアは無数にあり、現在の状況はそれらを実行するのに良い環境下と言えるでしょう。
