マクドナルドの新サービス「夜マック」が好調だ。午後5時以降にハンバーガー類を注文する際、さらに100円を払えばパティ(肉)の量が2倍になるというもの。2017年6月に東海エリアで試験導入したところ好評で、18年3月に全国展開して夜間の売り上げアップに寄与している。
日本マクドナルドホールディングス(HD)によると、夜マックを投入した3月の既存店売上高は前年同月比10%増。客単価も同6.2%増と、この月は右肩上がりが続く同社の売り上げの中でも大きく伸長。同社の担当者も「夜間の売り上げを伸ばした夜マックの影響が大きい」とみる。
Twitterでも「仕事帰りに買った」「飯テロ(夜間に食欲をそそる画像をネットに上げること)だ!」などと盛り上がっている夜マック。ただ、ヒットの背景には単なる話題作りというより、マクドナルド側の深い戦略があるようだ。
「これまでハンバーガーは夕飯に食べるにはボリュームに欠けていると思われていた。パティを倍にすることで夕飯の選択肢に入れてもらいたかった」。日本マクドナルドHDの担当者は夜マック導入の背景をこう語る。
同社によると、これまでマクドナルドが主に利用される時間は「朝マック」の朝食と昼食。比較的低かった夜間の売り上げアップに夜マックが貢献したことになる。
通常のハンバーガー類よりパティが倍になった分、当然カロリーも高め。「ガッツリ肉を食べたい」ニーズは何となく男性に集中しそうな気もするが、同社によるとユーザーの約4割は女性。「女性もボリュームのある商品を意外と好むようだ。分かりやすいお得感が幅広く受けている」(同社の担当者)。今後もレギュラーメニューにしていくという。
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