ガリガリ音がするなと思ったら、猫がテレビのコードやケーブルを噛んでいたという経験はありませんか?
ケーブルの噛み癖は感電や火事など大きな事故にもつながりかねません。
生活を共にする飼い主の目から見て、猫が噛み癖を持っていると感じたら早めに対策をとる必要があります。
そこで今回は、猫がテレビのコードやケーブルを噛む…噛み癖の理由と対策をご紹介します。
目次 [開く]
猫がテレビのコードやケーブルを噛んでしまう噛み癖の理由と対策
猫がテレビのコードをかじっているのを見つけると、あぶないっ!と急いで引き離す飼い主の方が多いと思います。
噛むのをやめさせることはもちろん必要ですが、ただ猫をコードから引き離すだけでは、飼い主のあなたが目を離した隙にまたコードをかじり始めてしまいます。
噛み癖を解消するためには、猫がコードをかじる理由を知ることが大切です。
じつは子猫と成猫とでは、コードをかじる理由が異なっています。
それぞれの理由を知ることで猫の噛み癖の原因を解消して、愛猫と安全に暮らせる環境を整えてあげましょう。
- 子猫がコードを噛むのは歯の生え変わりが大きな理由
- 成猫がコードを噛むの理由は欲求不満
子猫がコードを噛むのは歯の生え変わりが大きな理由
子猫がコードを噛むのは歯の生え変わりが大きな理由です。
生後半年から1歳頃までの期間は、乳歯が抜けて大人の歯になる生え変わりの時期で口がムズムズするのか噛み癖が見られることが多いです。
口元がムズムズするのを解消するために、弾力があって噛み心地の良いコードやケーブルを噛む傾向があります。
子猫とはいえ噛む力はしっかりと備わっていますし、ケーブル表面を破って中身を露出させたり、断線させて感電など事故に繋がる危険性は十分にあります。
対策としては、子猫にとってケーブルよりもさらに噛み心地の良いものを用意してやったり、物理的にコードを噛むのが難しい環境を作ることが大切です。
成猫がコードを噛む理由は欲求不満
成猫がコードを噛むのは欲求不満が主な理由です。
遊び足りなかったり、運動不足、飼い主ともっとスキンシップを取りたいなど、満たされない猫の気持ちがコードをかじる問題行動としてあらわれてしまっています。
猫はひも状のおもちゃが大好きなので、『テレビのコードやケーブルを気に入っている』と言う方もいますが、ケーブルはおもちゃとは違って動くことはなく噛みが良いだけなので、猫が本当にそれで遊びたいのかは少し疑問です。
本当は飼い主と猫じゃらしなどで遊びたいけれど、遊んでもらえないので仕方なくコードやケーブルをかじっているというケースがほとんどではないでしょうか。
そして、コードやケーブルをかじっていると、飼い主さんが心配して自分に注目したりかまってくれるので、これが猫にとってご褒美になり、噛み癖がなくならず問題行動を繰り返してしまうのです。
成猫の場合の噛み癖対策は、猫にたくさんかまってあげたり遊んであげることです。
猫じゃらしなどで飼い主の方がたくさん遊んであげればコードで遊びたいという欲求を発散させることができるはずです。
猫の噛み癖を治す・予防する対策方法
- 猫の欲求不満を解消する
- 物理的に猫がコードを噛めないようにする
- 猫が嫌がるにおいを付けてコードから遠ざける
猫の欲求不満を解消する
猫の噛み癖を改善するには、欲求不満を解消してあげましょう。
猫に起こりがちな欲求不満は主に、遊びたい欲と飼い主にかまわれたい欲の2つです。
しかし、日中は仕事で忙しく、猫と遊んで運動させたり、スキンシップを取る時間を確保するのが難しい飼い主さんは少なくありません。
多頭飼いの場合は、他の猫が遊び相手となって追いかけっこをしたりと、狩猟本能を発揮して遊びたい欲を解消することができますが、一匹の場合は暇を持て余してしまって、欲求不満やストレスを抱えてしまうことがあります。
このような場合には、猫が1匹でも遊べるようなおもちゃを用意することや、休日など時間があるときにたっぷり可愛がってあげることが噛み癖の改善に効果的です。
物理的に猫がコードを噛めないようにする
猫の噛み癖を治すうえで最も効果的かつ確実な対策は、物理的にコード・ケーブルを噛めない状態を作るというものです。
テレビや冷蔵庫、電子レンジなど、使用する頻度が高くコンセントがさしっぱなしになる家電は、コード・ケーブルを保護するコードカバーを装着して猫が直接噛めないようにします。
コードのある場所によってはカバーを巻くのが大変で面倒に思われるかもしれませんが、これで愛猫の感電事故を防げると考えれば安いものです。
なお、スマホの充電器などはついついコンセントにさしっぱなしにしてしまうことが多いですが、このような不必要なケーブルはコンセントから抜いて片付けましょう。
猫が嫌がるにおいを付けてコードから遠ざける
最後に紹介する噛み癖を改善する方法は、猫の嫌がるにおいを付けるというもの。
非常に敏感な猫の嗅覚を刺激することで、コードから遠ざける作戦です。
レビューを見ていると、猫の性格や好みなどの個体差があるらしく、効果がある猫は全く近寄らなくなったという声もありますが、中にはあまりにおいが気にならず平気で噛みつく子もいるようなので、過度の期待は厳禁かもしれません。