社員インタビュー掲載・キャリアコンサルタント 関本佳史

「元エンジニア、元起業家が辿り着いた”働く人を増やしたい”という理念」

sekimoto_01.png ハードウェア、ミドルウェア、ソフトウェアと各レイヤーでのエンジニアを経験後、「保育ビジネス」で起業。それから6年、幾度の危機を乗り越えた後、関本さんが選択したのは「起業した会社はメンバーに任せて、自分は人材採用支援をする」という選択。 保育ビジネスに取り組む中で、自分がやりたいことは「働く人を増やしたい」だと気付いた関本さんに、インタビューしました。
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関本佳史 事業開発部 キャリアコンサルタント
ハードウェア、ミドルウェア、ソフトウェア/アプリケーションのエンジニアを経て2013年に起業。その後創業メンバーに会社を任せて、2017年10月にアスタミューゼ入社。 主に技術開発型ベンチャーやスタートアップの採用支援に従事。
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(聞き手:アスタミューゼ株式会社 広報 波多野智也)

■一度起業して気がついた「僕は働く人を増やしたい」

――関本さん、元起業家なんですよね。

はい、エンジニアとして勤めていた会社の同期と2012年に保育ビジネスで起業しました。 元々「なにかビジネスをやりたいね」と話していて、うちの親が保育園をやっていたことやその同期が大学の教育学部で教員免許を取得していたことで「保育ビジネス」に興味を持った、という経緯です。

いま振り返ると、起業家と言っても投資や資金調達にかなり疎かったんですよね。 当時は国内にも起業家が増えて、投資環境も良くなってきた時期だと思うのですが、資金調達という発想自体無くて、「コツコツとマネタイズしなきゃ」って。

最初は保育自体未経験なので、詳しい方に弟子入りして一から学んで、徐々に保育園向けのベビーシッター派遣とか仲介業者のようなことをしていました。

――たしか会社を畳んだわけではなく、いまもその会社はあるんですよね。

はい、生き残ったといえばその通りですが、実際は起業から約6年くらい、途中で「もう無理だ!」って状況は何度もありましたよ(笑)

僕は営業や折衝など「外向け」の仕事を一手に引き受けて、企業と交渉したり保育園や親御さんへの説明とひたすらやっていました。当時は色々なものをかなぐり捨てて退路を絶っていたから、会社が厳しければ廃業しようとか、ダメなら転職しようとか、一切考えていなかったですね。 いまもその会社は当時のメンバーが経営して残っています。

――そこで「アスタミューゼでコンサルタントをしよう」となったのはなぜですか?

ずーっと保育ビジネスに向き合い続けて気が付いたことが1つあって。それは「僕がやりたいことは”働く人を増やすこと”だ」と。

■データで企業と個人を支援しようとしている点に惹かれた

――保育ビジネスじゃない、働く人のサポートだと。

はい、凄く広い話しちゃうんですけど、日本の人口が減少に転じて少子化が進んでますよね。当時は「もっと働く人を増やさなきゃダメだ、保育ビジネスでそれに貢献する!」と思っていました。

ただ、その一方で「本当にこの方向性でいいのか?」と思うようになっていきました。僕自身が元エンジニアだからかもしれないですが、労働集約的な保育の現状に違和感を抱えていて、でも自分たちの会社は日に日にその状況にフィットしている。このままでいいのか?と。

――そこからアスタミューゼに入る理由は

かなり広く色々な会社の話を聞いたんです。福利厚生面から保育業界をサポート会社、人事の仕事、企業と個人をマッチングするビジネスとか。

アスタミューゼに決めた理由は2つです。
1つは、純粋に面接したてくれた方々の話が「面白いな」と思えたこと。 自分も起業経験があるので「こういう事が出来なかった」と少し後悔していたことが出来ている人たちだ、と思えたんです。

もう1つは、アスタミューゼの特色でもある「データ」ですね。 なかでも根拠のあるファクトデータを重視している、ここも元エンジニアっぽい思考ですが、人材紹介会社が多くある中で、データ活用で企業と個人の両方を支援しようとしているのは自分がやりたいことに近く、魅力的だなと。

――キャリアコンサルタント自体が未経験、というのは特に気にしなかった?

はい、会社をやっていた頃は自分が採用する側で、人材紹介会社の良し悪しの差も見えていたので、その要素を自分に取り入れれば出来るんじゃないか、とか。

あと企業相手の営業や、保育士・親御さんへの説明、と企業・個人両面で話すことも経験があるので、そこは共通していると考えました。

■同じエンジニアだから気持ちもわかるし、時々コードレビューもします。

――実際にキャリアコンサルタントやってみてどうですか?

まず「自分みたいな経歴のキャリアコンサルタントって珍しいんだな」と思いました。

ハード・ソフト両方のエンジニア経験、あと起業経験もある人ってなかなかいないらしくて、自分の経歴を話しただけでとりあえず会話が盛り上がる(笑)これは1つ武器になるなと。

個人(求職者)の方とのコミュニケーションもエンジニア経験が活きるなと思いました。 同じエンジニアとして、なぜこの人がいま次のキャリアを考えているのか?に自然と共感できますし、技術的な観点で細かい話を突っ込んだりも出来ますし。

毎回じゃないですけど「もし必要なら、ぼくコードレビューしますよ」って言うこともあります。

――アスタミューゼの社内はどうですか。

なんだろう、チームプレーがやりやすいというか、変な人いませんよね。そこはいいなあって。

もちろんTI部(テクノロジーインテリジェンス部)には、研究者の方とか今までの人生で会った事のない経歴の人だ!って思うこともあるし、色々な分野の人がいるけど、安心してコミュニケーションが出来るというか。

起業していた頃の自分に対する反省もあるんですが、ベンチャーって熱い議論が行き過ぎちゃうこともあるじゃないですか?それがある種の良さでもあるけど行き過ぎは良くないというか、アスタミューゼはそこが安心ですし、やりやすい職場だと感じます。

■お互い気づかない「本当の魅力と可能性」をデータで可視化したい

――今後アスタミューゼでやっていきたい仕事はありますか?

――アスタミューゼで今後やってみたいこととかありますか?

純粋な理想論でいうと、もっとデータ分析で企業を支援する可能性を突き詰めたいです。

アスタミューゼの新規事業コンサルティングではデータ分析を元に「未来に対してこういうビジネスを創る」という話を出来る点が武器になっているので、これを採用支援面でも出来るようにするイメージです。

転職する人って、その会社に「なにかしらのポジティブな要素」を探しますよね、もちろん企業側も給与とか成長性とか社内文化とか目の前の人材にアピールします。

でもデータ分析によって、もう一段深い「その会社の魅力」「その人の可能性」を見出すことが出来たらもっと可能性ができるし、アスタミューゼはそれが出来る会社だとと思っています。

――お互いが自分で気づいていない要素の可視化

そう、アスタミューゼでやるかどうかは別ですが、「働きたい人が働けるシステム作り」がしたいんですよ。採用の現場で年齢や性別、経験でふるい落とされてしまう人がいますけど年齢が高くても高いポテンシャルで働く人もいる。

逆に20代で実務経験がほぼ無い人も「経験者募集」でふるい落とされるけど、実はあっという間に成長して経験者をしのぐ人もいますよね。採用だけじゃなくて教育や研修の話も含むと思います。 その人に必要な教育・研修は何か?とか、企業側に年齢や性別でフィルタリングしない意識改革をどう促すか?とか人事全般の話かもしれないです。

■お互い気づかない「本当の魅力と可能性」をデータで可視化したい

――今後アスタミューゼでやっていきたい仕事はありますか?

――アスタミューゼで今後やってみたいこととかありますか?

純粋な理想論でいうと、もっとデータ分析で企業を支援する可能性を突き詰めたいです。

アスタミューゼの新規事業コンサルティングではデータ分析を元に「未来に対してこういうビジネスを創る」という話を出来る点が武器になっているので、これを採用支援面でも出来るようにするイメージです。

転職する人って、その会社に「なにかしらのポジティブな要素」を探しますよね、もちろん企業側も給与とか成長性とか社内文化とか目の前の人材にアピールします。

でもデータ分析によって、もう一段深い「その会社の魅力」「その人の可能性」を見出すことが出来たらもっと可能性ができるし、アスタミューゼはそれが出来る会社だとと思っています。

――お互いが自分で気づいていない要素の可視化

そう、アスタミューゼでやるかどうかは別ですが、「働きたい人が働けるシステム作り」がしたいんですよ。採用の現場で年齢や性別、経験でふるい落とされてしまう人がいますけど年齢が高くても高いポテンシャルで働く人もいる。

逆に20代で実務経験がほぼ無い人も「経験者募集」でふるい落とされるけど、実はあっという間に成長して経験者をしのぐ人もいますよね。採用だけじゃなくて教育や研修の話も含むと思います。 その人に必要な教育・研修は何か?とか、企業側に年齢や性別でフィルタリングしない意識改革をどう促すか?とか人事全般の話かもしれないです。

■3年後に「関本さん、またキャリア支援してください」と言われたら「もう必要ないですよ」というのが理想

――話を聞いていると、本当に「働く人・働き方」への関心がとても強いなって感じます。

単純に日本が好きなんだと思います。日本人は世界の中でも「真面目・勤勉」って言われますよね。効率的かどうかは別ですけど。

今後日本が人口減少に転じていく中で、どう経済を回していくのか?とか考えると、自分の子供・孫の世代にすごく不安を感じるし、そこに自分がどうアプローチできるのか?をよく考えます、働きたい意思がある人をどう活かそう?なにか活かせるはずじゃんって。

――それがさっき話してた「システム作り」

はい、だから究極的には僕がいまキャリア支援した人が、また3年後に転職を考えたとする。その時にはもう僕はキャリアコンサルティング「しない」のが理想です。

3年後には、いま話していたような「システム」が動いていて、もう僕が何かしなくても、その人はシステムを有効活用して、より理想的なやりがいのある職場を見つけるとかね。