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インタビュー

古畑 星夏

“悪役”として振り切ったお芝居をしたい

伊藤 清(サヤ)役のオファーを受けて、どんなことを思いましたか?

高校時代は、多くの人から注目される弓道の達人。大学で律と再会してからは、嫉妬深い女……。いろんな意味ですごい女性なので、私に演じ切れるのか、少し不安でした(笑)。

昔から憧れていた弓道に触れられるのは、うれしかったですね。実際にやってみると、一つひとつの動作を丁寧にやる必要があって、自分の雑さ加減を再確認したのですが(笑)。短い練習期間でしたけど、袴(はかま)の着付けからきちんと向き合うことで、身体も心も少し鍛えられた気がします。

台本を読んで特に印象的だったのは、律(佐藤健)、鈴愛ちゃん(永野芽郁)、清の、ドロドロとした三角関係ですね。これまでの朝ドラにはあまりなかった要素で、「昼ドラ!?」と思ってしまいました(笑)。その中で、清はある意味で“悪役”。「嫌な女!」と思われてもいいので、振り切ったお芝居をして、いろいろな感情を届けられたらうれしいです。

「萩尾律、何がなんでもまた会ってやる!」くらいの気持ち

高校時代の律との出会いは、清にとって、どんなものだったと感じますか?

大学生になって「忘れられないよ。あんなふうなこと」と振り返っているように、律との出会いは、清にとっても運命的なもの。弓を引く清に律が一目ぼれしたように、「小さな白いひな鳥が手の中にいるみたいに見えた」と言う律に、清も一目ぼれしたんだと思います。
清は律と再会するまで、ほかの恋をしなかったんじゃないかなぁ……。「萩尾律、何がなんでもまた会ってやる!」くらいの気持ちだったと思います。それで実際に再会するあたり、“魔性の女”ですよね。偶然ではなく、清が全てを仕組んでいたのでは……と考えたくなるほどです(笑)。再会したあと、モテそうな律からアプローチさせるところも、魔性だなぁと思います。

清のヤキモチに律もまんざらではない“バカップル”

律と再会して付き合いだしてからは、二人の仲よしカップルぶりが印象的です。

「キミ、意地悪だね」「このまま死んでもいい」って抱きつきながら言うシーンとか、すごく恥ずかしかったです。でも、律はまんざらでもなくて、薬指にマニキュアを塗るのも受け入れていてビックリしました。 お互い様というか、“バカップル”というか(笑)。
監督からの指示も「もっと恥ずかしく」「もっとウズウズさせて」といった方向性で、セリフの間や佐藤さんとの距離感を自分なりに工夫させてもらいました。

ちなみに、撮影の中で、佐藤さんの意外な一面も発見しました! おもかげでのシーンを撮っているとき、「コーヒーが苦手で、我慢して飲んでいるんです」と佐藤さんに話したら、「スタッフさんに伝えればいいのに。実は俺も…。」と言われて…。佐藤さんもコーヒーが苦手で、ジュースに替えてもらっていたんです(笑)。佐藤さんにはクールなイメージを持っていたんですが、意外ですよね! この話をする許可は、ちゃんとご本人にいただきました(笑)。

清の弱い一面が、恋愛でも裏目に出た

清の嫉妬心は、鈴愛との大ゲンカにまで発展しました。古畑さんご自身は、清の気持ちに共感できますか?

正直、あそこまでは……(笑)。でも、本当に好きだからこそ嫉妬してしまうのは分かります。大きくなっても仲のいい幼なじみって珍しいし、鈴愛ちゃんは清の知らない律をたくさん知っているから、プライドの高い清は我慢できないですよね。
清の弱い一面が、恋愛でも裏目に出たというか。周りの期待に応えながら生きてきた清は、いつの間にかそれをプレッシャーに感じるようになって、自分に自信が持てなくなった。今回の恋も、スタートが一目ぼれだったこともあって、余裕がなくなっちゃったんだと思います。

清は当分、律と別れなさそうですね。でも、もし今後、鈴愛ちゃんと律がくっつく展開になるなら、清にもすてきな新しい恋をしてほしいなと思います。せっかくすてきな女性なんだから、自信を持って自然体で付き合える人と出会えたらいいですね。……あの性格は、簡単には直らないと思いますが(笑)。

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