【芸能・社会】舘ひろし、名古屋城本丸御殿のオープニングセレモニーで 「名古屋城アンバサダー」に就任2018年6月9日 紙面から
俳優の舘ひろし(68)が8日、名古屋城本丸御殿のオープニングセレモニーに登場し、名古屋城アンバサダーの委嘱を受けた。鉄筋コンクリートの天守閣について「大嫌い。全くロマンがない。子どものころからガラス窓がついている名古屋城が好きになれない」と下げつつ、実測図に基づいた木造の本丸御殿は「素晴らしい。400年前の本丸御殿が再建された。多くの人に見て知っていただきたい」とこの日の完成、公開を喜んだ。 名古屋市中区新栄出身の舘は集まった市民から「先輩ー」などの歓声を受け、「子どものころ、じいさんに連れられ、菊人形を見て、伊勢湾台風で自衛隊ヘリが発着するのを自転車で見に来た」と思い出を語った。 本丸御殿は江戸時代初期に建てられた尾張藩の執政の拠点。室内に金箔(きんぱく)や漆が使われるなど豪華な書院造りの木造建造物となる。天守閣とともに戦中に焼失し、天守閣は戦後、鉄筋コンクリートで再建され、本丸御殿は2009年に着工。河村たかし・名古屋市長は「本物を残さないと。最低1000年は大事にせにゃいかん」とあいさつした。
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