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【プロ野球】

菅野5失点、巨人最下位

2018年6月9日 紙面から

巨人-西武 3回表2死一、二塁、巨人の菅野は山川(後方)に左前適時打を打たれる=東京ドームで(平野皓士朗撮影)

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◇西武5-4巨人

 西武が菅野を攻略し4連勝を飾った。1回に秋山の先頭打者本塁打で先制すると、3回に浅村、山川の適時打で2点を挙げ、4、5回にも加点した。菊池は7イニングを2安打無失点で開幕7連勝。巨人の菅野は5イニングを5失点で4敗目を喫した。

     ◇

 負の歴史にどれだけスポットライトを当てるのか。由伸巨人がまたも大失態を犯した。中日が勝って最下位に転落。巨人が6月以降に最下位になるのは2006年8月4日以来、12年ぶりの事態となった。

 不調でもないエースが打たれたからショックは大きい。「ボールは普段通りだと思った」と高橋監督。なのに、パ首位の強力打線に歯が立たない。序盤から失点を重ねて5失点。今季最短5イニングで降板した。

 リーグを代表するエース対決での完敗。右腕にとって菊池と4年ぶりの投げ合い。当時は両投手とも勝敗つかず。リマッチへ向けて「今持っている現状をぶつけます」と意気込んでいた。

 だが、ふたを開ければ一方的な展開だった。初回。先頭・秋山に速球を左中間席へ運ばれる。4年ぶり先頭打者弾を許して調子が狂ったか。3回には浅村、山川の連続適時打で2失点。4、5回に1点ずつ加点された菅野は「チームに迷惑を掛けました。どんな相手でも抑えないといけない立場」とうなだれた。

 終盤は追い上げてもあと1歩届かないいつもの光景。8、9回で計4得点。9回2死二、三塁で期待の主砲・岡本が見逃し三振に倒れて試合終了。1点差ゲーム4勝11敗と勝負弱さを露呈、借金は今季ワーストタイ5。首位・広島と今季最大7ゲーム差へ広がった。

 昨季は球団史上ワースト13連敗を喫し、11年ぶりBクラスに沈んだ名門。V奪回を誓ったシーズン序盤が懐かしい。高橋監督にとって3年契約の最終年。このまま負の歴史を刻み続けていいはずはない。 (川本光憲)

 

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