スマートスピーカーを使って“できること”の中には、あえてスマートスピーカーを使わなくとも、スマートフォンやPCを使った方が、簡単にできてしまうことも少なくない。ぶっちゃけ言ってしまうと、スマートスピーカーを売るという大命題があるが故に、メーカーが無理に“できること”に含めている、というのが率直なところだろう。
この辺り、メーカー側の事情は分からなくはないのだが、筆者としては、スマートスピーカーだからこそできる、スマートスピーカーであれば時間や手間など何らかのメリットがある機能を使っていたいし、そうした機能を紹介できればと思っている。
その点、「Google Home」や「Amazon Echo」で利用できる「ショッピングリスト」の機能は、スマートスピーカーによる音声操作によって、利用のハードルがぐんと下がった典型的な機能だと思う。「あっそうだ、アレを買わなきゃ」と思い立ったらすぐ、スマホやPCをわざわざ開くことなく、音声だけでショッピングリストにアイテムを追加できるわけだ。簡単である。
今回は、Google HomeとAmazon Echoのそれぞれについて、ショッピングリスト機能の使い方と、両者を比べた上での特徴を紹介する。
ショッピングリスト機能は、Google Homeでは「ショッピングリスト」、Amazon Echoでは「リスト」という名称で提供されている。いずれも標準機能に含まれているため、わざわざスキルを追加したり、セットアップを行ったりする必要はない。
使い方は両者ほぼ同一で、例えばウーロン茶を追加したければ、「ねぇ Google、ショッピングリストにウーロン茶を追加して」もしくは「Alexa、リストにウーロン茶を追加して」と指示すればよい。スマホアプリでそれらのリストを開くと、音声で指示したアイテムが、リストに追加されていることが分かる。
後は店に行ってこのリストをスマホで開き、それらを見ながら買い物をすればよい。使い勝手は一般的なタスク管理アプリなどと同様で、チェックを入れれば完了扱いとなってリストから消える(正確には「完了済み」へと移行する)。
つまり
というフローが成立するわけだ。
ちなみに、スマートスピーカーを使わずにスマホアプリから追加することも可能だが、既にスマホを手にとってリストを開いているならいざ知らず、買わなくてはいけないモノを自宅でふと思い出した場合などは、やはりスマートスピーカーを使った方が圧倒的に手間が掛からない。あまり複雑な名前だとうまく音声認識されない場合もあるが、何を買うか思い出せればよいので問題はない。
なお本稿執筆時点では、どちらも「スマートスピーカーからのアイテム削除」はできず、スマホから削除してやる必要がある。もっとも、買い物するときはスマホでリストを開いているはずなので、その場その場で消していく習慣さえ身につければ、大きな問題はない。
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