ハロー!Steam広場 第201回:掃除&リフォームをテーマにしたシミュレーションゲーム「House Flipper」で迫り来るGの恐怖と戦う!
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,PC本体の内部を掃除をするときは必ずセーターを着る上級Steamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第201回は,清掃シム「House Flipper」を紹介しよう。本作は,家の掃除やリフォームを請け負う業者となりお金を稼いでいくゲームだ。メールで届く依頼の依頼はストーリー性に富み,その内容次第では身の入れ方も変わってくるはず。ゴジラではないGとの戦いも待ち受けている。
4Gamer公式キュレーター
※来週のハロー!Steam広場は,筆者取材のため休載となります。次回の掲載は6月22日です。散乱したゴミ,キッチンの油汚れ,そしてG。お掃除シム「House Flipper」
アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回はEmpyreanが開発する「House Flipper」を紹介しよう。
本作は清掃をテーマにしたシミュレーションゲームだ。プレイヤーは,家の掃除やリフォームを請け負う業者となり,依頼をこなしてお金を稼ぎ,自分の住むボロ屋を改築したり,空き家を買ってリフォームし,売却して大きく稼いだりもできる。多くの場合,依頼の達成は比較的容易なのだが,頑張ったぶん報酬が上がるほか,とある脅威と対峙することもある。
仕事の依頼はメールで届くのだが,その内容がどれも凝っていて面白い。例えば筆者の元に最初に届いたメール「元カレが私のラジエーターを家から持ち出した件」。こんな件名を付けられたら絶対に見るに決まっている。差出人はサンドラ・ジュールという女性で,内容を見てみると,元カレが自宅に侵入して部屋をメチャクチャに荒らしたうえ,ラジエーターを盗んでいったという。自分で元カレとの始末(意味深)をつけるから,警察には通報するなと釘も刺されている。
ほかにも「学生に貸しているアパートが滅茶苦茶に汚されたうえ,ラジエーターまで勝手に売り払われた」という気の毒なものだったり,「妻が妊娠して新しい家族が増えるので,新しく買った家を掃除しといてください byすぐに幸せになるパパより」という,思わず画面に唾を吐きたくなるようなものだったりと,届くメールには「なぜ清掃が必要なのか」という背景が,各々の目線で綴られている。
内容がしっかり伝わるだけに,プレイヤーもその仕事への身の入れ方が変わってくる。筆者は,前者はしっかりとがんばったが,後者は報酬ギリのとこまでやってあとはテキトーに済ませた。
部屋はメチャクチャだったり汚かったりするが,目に付いた汚れをクリックしていけば清掃完了なので,とくに頭をひねるようなところもない。大半は塵から油汚れまでに対応する魔法のほうきでちゃっちゃと進めていける。ほうき以外のツールが活躍するシーンもあるので,単純作業にもならないだろう。
また機材の取り付けや,壁の塗装なども同時に頼まれることが多いので,意外とやることは多い。完璧に仕事をこなしてもいいが,最低限やれば依頼達成にはなるので,途中で切り上げても良い。もちろん頑張ればそのぶんだけ報酬も良くなる。ここは前述のとおり,依頼内容にプレイヤーがどれくらい共感したかによって変わってくるだろう。
仕事をせっせとこなしていると,スキルポイントをもらえることがある。プレイヤーには,通販での注文価格が有利になる「交渉」,汚れを落とすスピードなどが上がる「清掃」,壁を壊すスピードなどが上がる「解体」,塗装の効率が上がる「ペイント」,建築の効率が上がる「建築」,機材の取り付けが早くなる「黄金の腕」という,6つのステータスがあり,これらを強化していくことで仕事の効率も上がっていくわけだ。
本作で扱うテーマの性質上,慣れてくると作業ゲーになりがちだが,こういった成長要素がプレイのモチベーションを高めてくれるので,割と飽きずに楽しめる。
さて,ここまで読んで興味を持ってくれた人には残念な出来事が,本作では起きる。掃除されていない部屋,キッチン周りの油汚れ。そう,奴が出るのだ。カサカサカサッ。
本作に登場するGは,まったくもってデフォルメされておらず,テカリ具合までリアルだ。さらに悪いことに,このGどもは巣を作って群れており,それを掃除機で吸い取って退けていかなければならない。Falloutのラッドローチとはまた違った不快さがあり,耐性のない人にはお勧めできないくらいだ。
相手が相手なので生き死にの勝負で負けることはないだろうが,精神的にはけっこう追いつめられる。筆者の場合は鳥肌が立ちすぎて,そろそろ鳥になるのではないかと心配してしまうほどだった。
とはいえ,作業ゲーが好きで,ゲーム内Gに耐性がある人であれば,十分に楽しめる作品であることも間違いないので,興味があればぜひ遊んでみてほしい。なお,原子力をテーマにしたアイテムなどが追加されるDLCが無料で手に入るので,購入したら一緒にダウンロードしておこう。
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