フィルタはいわば広告のブラックリストです。 ウェブサイトの中の様々な要素のうち、どの部分が広告なのかということは、人間にとって明らかだとしても機械にとって明らかではありません。 そこで、広告に関する通信をリストにして、そのリストに掲載された通信をブロックしているのです。 AdGuardでは、標準で用意されたAdGuard社製のフィルタの他に、ユーザーフィルタのインポートによって、Adblock Plus形式の外部フィルタを使用することができます。 フィルタの選択は広告ブロックの性能に大きく関わる上に、人によって好みが分かれるところもあるので、ここでは日本向けに作成されたフィルタを一覧にして紹介します。 なお、ここでは現在も更新されているフィルタのみを対象にします。
よく分からない場合は、280blockerのフィルターとなんJ改修フィルターの併用がおすすめです。280blockerのフィルターは、広告の網羅性が高く、あらゆる不快要素を根こそぎブロックするなんJ公認フィルターです。なんJ改修フィルターは、既知の不具合を含む様々の不都合を改修することができるフィルターです。 目的が違うフィルタを併用するのはいいですが（例えばフランス語のウェブサイトをよく見るのでフランス語のフィルタを併用するとか、280blockerを補完するためのなんJ改修フィルタを併用する等）、同じ用途のフィルタを併用するのはやめましょう。重複する内容が多いと、効果は大して変わらないのに、処理が重くなったり、不具合発生の確率が上がったりというデメリットばかりが目立つようになります。
なお、280blocker以外のフィルタをメインで使用する場合には、バッテリーを大量に消費する有害な仮想通貨マイニングスクリプトをブロックするNoCoin Filter Listやクジラフィルタ*1も併用することをおすすめします（280blockerを使う場合には同様のリストが既に含まれているため、併用する必要はありません）。
主に日本語のスマホ向けサイトを対象にしたフィルタです。 日本人がスマホで目にするであろう広告のほぼ全てが網羅されているなんJ公認フィルタです。 リストは非常に充実しており、新たな広告を見つけた場合には報告すればすぐに追加してもらえるため、最もおすすめできるフィルタと言えるでしょう。 また、広告以外にも、アフィブログの無駄な外部リンク（おすすめ記事などとして表示される）や仮想通貨マイニングスクリプトなどの不快な要素が全てブロック対象に含まれているので、本文以外の要素を消してすっきりした画面を実現できるのが特徴です。 なお、作者は5ちゃんねるのiOS板の住人とのことです。
AdGuardを日本語ウェブサイト・アプリで使う際の不都合と、280blockerをAdGuardで使う際の不都合とを解消するために本wiki内のフィルター作成所で開発した簡易的なフィルタです。 AdGuard独自記法を多用しているため、その他のアプリで使うことはできません（また、使う意味もありません）。 280blockerをメインで使うことを想定して不具合等を解消するためのルールだけをリストにしており、広告をブロックするためのルールはほとんどないので、単独で使用することはできません。280blockerではなくたまごフィルターなどを使用する場合にもAdGuardの問題解消については効果があります。 なお、テキストファイル版のプロジェクトページはこちらです。
5ちゃんねるAndroid板のAdGuardスレで280の追加用として作成されているフィルタです。 「webはfeed購読からの閲覧のみ」という人向けに280ではブロックの対象になっていないあらゆる要素を網羅しています。 「本文以外は全て消えてほしい」というタイプの潔癖症の人におすすめです。 基本的に280と併用することを前提にしており、280でブロックされるものはリストに入っていないので、単体で使用することはできません。 使用する場合には、280をインポートしてから「既存のルールを上書きする」にチェックを入れずにDHHKをインポートします。 なお、あらゆる不快な要素をブロックしているため、人によって必要なものも消えることがあります。 サイトの表示がおかしくなったというトラブルがあっても自分で対処できるような上級者向けです。 「高度な設定」から「フィルタリング方式」を「高品質」にしないと動作しないルールがあるため、このフィルターを利用する場合は忘れずに設定を変更してください。 正式名称が長いため、このページ以外ではDHHKフィルターと記載しています。
主に日本語のスマホ向けサイトを対象にしたフィルタです。 網羅性よりも軽量化を重要視したフィルタで特に一般要素消しルールがほとんどないので気軽に使うことができます。 Firefoxのアドオン「uBlock Origin」での使用を想定していますが、AdGuardで使用しても問題ありません。 後述のもちフィルタと同じ作者さんです。
主に日本語のPC向けサイトを対象にしたフィルタです。 PC向けでは最も優れたフィルタと言えるでしょう。 スマホ向けサイトの一部では広告がブロックできないことがあります。 広告を消して豆腐のように白く綺麗な画面を実現することができます。
主に日本語のPC向けサイトを対象にしたフィルタです。 EasyListと豆腐フィルタから一部を抜き出して軽量化したフィルタです。 また、こちらでは目的別の追加フィルタが公開されており、併用することで柔軟な運用ができます。 豆腐フィルタでは重厚すぎるという場合には有用なフィルタです。 広告を消して餅のように白く綺麗な画面を実現することができます。
5ちゃんまとめサイトの邪魔な要素を消すことに特化したフィルタです。 こちらからその他のフィルタをダウンロードすることもできます。
主に日本語のPC向けサイトを対象にしたAdblock Plusでデフォルトのフィルタです。 非常にルール数が多く重厚で充実していますが、その反面不具合も多く、問題が発生しやすいのが特徴です。 また、こちらからさらにオプションフィルタを追加することもできます。 なお、プロジェクトのホームページはこちらです。
AdGuardにデフォルトで入っているフィルタです。 このフィルタは、AdGuardの他のフィルタ（英語フィルターやモバイル広告フィルターなど）と組み合わせて使うことが想定されているため、日本でのみ使われる広告だけがリストされています。 また、広告以外の要素についてもAdGuardの他のフィルタ（スパイウェアフィルターやソーシャルメディアフィルターなど）でブロックすることが想定されているため、ほとんどブロックされていません。 なお、AdGuardの他のフィルタもこちらで公開されています。 日本語フィルタについてはAdGuard開発陣が日本人でないこともあって残念ながら広告の網羅率は低めです。 AdGuardで280blockerや豆腐フィルタを使用する場合には無駄なトラブルを避けるためにオフにすることをおすすめします。 ちなみに、このフィルタはFanboy's Japanese（既にほぼ更新していません）をAdGuard社がメンテナンスしたものです。
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