自作PCで楽しむ!仮想通貨マイニング
モナコインを掘ってみよう、ゲーミングPCで狙った仮想通貨をマイニングする方法
ゲーミングPCで特定のコインを掘るための設定と手順 text by 坂本はじめ
2018年6月8日 06:05
仮想通貨マイニングにおいて、自らが選んだ特定の通貨をマイニングによって獲得することを「直掘り」という。今後価値の上昇が期待される通貨などを獲得しておきたい場合に有効な手段だ。
PCでマイニングを行う際、NiceHashやAwesome Minerなどを使うと導入が簡単ではじめやすいが、好きな仮想通貨を狙ってマイニングすることはできない。
そこで、今回はゲーミングPCを使い、狙った仮想通貨だけをマイニングする「直掘り」の方法を紹介する。ターゲットに選んだのは日本発の仮想通貨「モナコイン」だ。
同じコインを掘るユーザーグループ「マイニングプール」に入ろう
特定の仮想通貨をマイニングするには、その通貨に対応した「マイニングソフト」と「ウォレット」を用意すれば始めることができる。モナコインに限らず他の仮想通貨もこれは同じだ。
対応マイニングソフトと対応ウォレットがあればはじめられるものの、、一般的なPCで個人が単独で直掘りをしても、報酬を獲得するのは難しい。
詳しい説明は割愛するが、多くの仮想通貨はマシンパワーがあればあるほど有利というタイプのものが多く、一人でマイニングを行うと効率が悪かったり、そもそも仮想通貨が掘れないといったケースもある。このため、同じ地域や利害が近いユーザー同士でグループを組んでマイニングを行うことが主流となっている。
そこで利用するのが「マイニングプール」だ。マイニングプールに自分のPCを登録することで、他のユーザーと協力してマイニングを行うことができる。マイニングソフトを設定する際にマイニングプールの情報を入れることになるので、まずはマイニングプールの設定を済ませておいた方が後が楽になる。
今回はモナコインをターゲットにしているので、モナコインをマイニングする多くのユーザーが集まっている「VIP Pool」に参加してみた。ユーザー登録をして利用するタイプのマイニングプールで、報酬は提供したマシンパワーの分が分配される仕組みになっている。
まずはVIP Poolでユーザー登録をする。左側のメニューから「その他」の「登録」を選択すればアカウント登録画面が表示されるので、画面の指示に従って登録しよう。
アカウントの登録が完了したら、次はワーカーの作成と設定を行う。「新しいワーカーの追加」で任意のワーカー名とパスワードを設定し、「ワーカーの追加」をクリックするとワーカーの作成が完了する。
作成したワーカーで設定が必要なのは「指定Difficulty」という項目だ。自分の使用しているPCのハッシュレートはこの時点ではわからないので、仮の値を入力することになる。GeForce GTX 10シリーズを搭載しているゲーミングPCであれば、16~32の値を入れておくのがお勧めだ。
なお、VIP Poolではマイニングを実行した際のハッシュレートを2の21乗(2,097,152)で割った数値を推奨値としている。これだとわかりにくいので、VIP Poolログイン後に見ることができる「指定Difficulty設定値早見表」が用意されているので、自分のPCの実際のハッシュレートがわかった際に適した値に設定しなそう。
モナコイン用のマイニングソフトの設定を行おう今回はよりモナコインが掘れるカスタム版を使用
VIP Poolでワーカーの設定まで完了したら、次はマイニングソフトの設定を行う。
GeForceを搭載したPCでモナコインを直掘りする場合、マイニングソフトの「ccminer」を利用するのが一般的だ。
ccminerは公式サイトのccminer.orgで配布されているが、さまざまな仮想通貨に対応したあるいみ汎用ソフトとなっているので、モナコインに特化しているわけではない。
そこで、今回はフォーラムサイトの「Ask Mona」で配布されている、モナコイン向けにパフォーマンスを向上させたカスタム版を使用している。なお、配布場所はAsk Monaの「【マイナー必見】ソロマイニングに対応したよ」スレッド(記事執筆時はPart 4まで進行)にて配布されている。
ダウンロードしたccminerには、exe形式のマイニングソフト本体の他にバッチファイル(.bat)が同梱されている。プールマイニングを実行するには、このバッチファイルの内容を編集する。バッチファイルに入力する内容は、VIP Poolの「ヘルプ→はじめかた」に記載されているマイニングソフトの設定例を参考にしよう。
設定例から書き換えが必要なのは、ユーザー名、ワーカー名、ワーカーパスワードの3つだが、マイニングソフトの実行ファイルが「ccminer.exe」以外である場合は、バッチファイル側のマイニングソフト名を書き換えるか、実行ファイルをリネームする必要がある。
バッチファイルの設定を書き換えて保存したら、バッチファイルをダブルクリックして実行する。設定が間違っていなければソフトが起動してマイニングが開始される。
しばらくマイニングを実行するとハッシュレートが表示されるので、これを参考にしてVIP Poolのワーカーの設定で「指定Difficulty」を書き換えよう。なお、ワーカーの設定変更はマイングソフトの再起動後に反映されるので、ワーカーに適切な指定Difficultyを設定したらマイニングソフトを再起動しよう。
掘ったモナコインの確認方法と払い出しの方法モナコイン対応のウォレットソフトを用意
実際のハッシュレートに基づく指定Difficultyの再設定まで完了したら、あとはPCの空き時間にマイニングを実行すればモナコインを獲得できる。獲得したモナコインはVIP Poolに保管され、その額は収支表で確認できる。
VIP Poolに保管されたモナコインを払い出すには、モナコインに対応したウォレットや取引所を利用して、払い出し先アドレスを用意する必要がある。モナコイン公式ウォレットの「Monacoin Core」や、より手軽に利用できる「Electrum-mona」などを利用するといいだろう。
VIP Poolのアカウント編集画面を開き、「払い出し先アドレス」の項目にウォレットソフトのアドレスを入力して、アカウント情報を更新する。この際、獲得したモナコインが一定額に達したらVIP Poolからウォレットに自動送金する設定もできる。
また、0.1モナコイン以上を獲得していれば、手動でウォレットへの払い出しが行える。
欲しい仮想通貨があるなら直掘りにチャレンジ!
直掘りのポイントは、特定の仮想通貨を獲得できる点にある。効果的に利益を上げるためにはマイニングする仮想通貨の価値や先行きを把握しておく必要があるが、うまくすれば通貨の価値上昇によって大きな利益が得られる可能性もある。
獲得したい仮想通貨がある場合や、ある程度仮想通貨への理解度が深まったのであれば、直掘りにチャレンジしてみてはいかがだろう。
AKIBA PC Hotline!をいいね・フォローして最新記事をチェック!