勝手にふるえてろは、オタク女子の良香が一番好きな男と二番目に好きな男のどららを取るべきか悩んで行く映画です。良香は一途な女性でしたが、あまりにも不器用な女性で、妄想ばかりして、脳内で10年間も一番好きな男と付き合っていました。所が、良香は少しずつ暴走していく事になるので、詳しく紹介しましょう。
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『勝手にふるえてろ』のキャスト
日本で製作された映画『勝手にふるえてろ』は、2017年12月23日に上映されました。DVDの収録時間は、約117分になります。
監督&脚本&原作
綿矢りさ先生の恋愛小説を実写化した映画『勝手にふるえてろ』は、大九明子監督が製作しました。
- 監督:大九明子
- 脚本:大九明子
- 原作:綿矢りさ
登場人物と役者
オタク女子が暴走していき、周囲の人間たちを振り回す映画『勝手にふるえてろ』に登場する人物や役者たちを紹介します。
- 江藤良香/妄想癖のあるオタク女子(演:松岡茉優)
- イチ(一宮)/良香の片思いの相手(演:北村匠海)
- ニ(霧島)/良香に言いよる同僚(演:渡辺大知)
- 月島来留美/良香の同僚の女性(演:石橋杏奈)
- 釣りおじさん/釣りが好きな中年男性(演:古舘寛治)
- オカリナ/良香の隣人(演:片桐はいり)
- 金髪店員/ハンバーガーショップの店員(演:趣里)
- 最寄り駅の駅員/良香がよく利用する所の駅員(演:前野朋哉)
『勝手にふるえてろ』のストーリー
良香は経理の仕事をしていたら、同僚の霧島が近寄ってきて書類を渡してきました。しかし良香は書類を少し見て間違っている所を指摘したら、霧島は笑ってごまかして、腕を伸ばしてボールペンを取ろうとします。その時に何度も霧島のネクタイが、良香の顔に当たって思わず睨みつけてしまうのです。
良香の片思い(起)
良香には、同僚の来留美がいましたが、久留美は同じ営業一課のタカスギ君に好意を抱いていました。所が、 良香は「出来過ぎ君?」と呼んでしまうので、久留美はそのたびに「タカスギ君」と注意していたのです。
良香は「会社と恋愛を分けたいから、私には無理」と同僚を好きになる久留美とは性格が異なっていました。それを聞いた久留美は、良香が昔から同じ男性に片思いを抱いている事のほうが「ありえない」と笑ってしまいます。実は、良香が学生時代の頃から好きだった男性がいて、それがイチ(一宮)でした。
イチは人気者で多くの生徒たちからいじられていました。そんなイチが、良香がノートに王子のイラストを書いていたのを見て「変な髪型」とつぶやきました。所が、学生時代に告白できなかった良香は、それからずっとイチと付き合っている妄想を抱いていたのです。
仕組まれた飲み会(承)
自宅にいた良香は、変わった趣味があって、以前注文していたアンモナイトが届けられて、テンションが上がってしまいます。 そんな良香でしたが、会社で飲み会があるのに、久留美に対して「マジ無理、金曜日だよ?」と言って突き放します。そこで久留美は「私が告ると言ったら、行く?」と聞いてきました。
それを聞いた良香は、出来過ぎ君と同僚の恋の行方が気になって、参加する事にしました。飲み会が始まって、霧島が挨拶をしていたら、周りの女性社員たちから「うるせーよ!さっさと飲ませろ」と文句を言われたので、仕方なく乾杯をする事にしました。
飲み会が始まったら、久留美は出来過ぎ君に必死にアプローチをしていき、少しずつ会話が弾んでいきました。所が、肥満体型の男性社員がお腹をデーンと出してしまって、それを見た良香は幻滅して部屋を出てしまって、思わず「ファーーーーーーック!」と叫んで「ファクファクファクファク」とつぶやき出します。
ニのアプローチがヒントに(転)
廊下に避難した良香に、霧島が近づいてきて記念に写真を撮ってきました。そこで霧島は「画像を送るのでLINEを教えてもらって良いですか」と言ってきたのです。仕方なくLINEを教える良香ですが、イチとのささやかな思い出が忘れられないでいました。
それは、良香が自分から初めて、イチに話しかけた事があったのです。それを彼は1年たった後も覚えてくれていて、それが今でも嬉しくて釣り人のおじさんに嬉しそうに語りかけてしまっていました。所が、霧島はそんな良香の事が好きで、必死にアプローチをしていきました。
そして、霧島は、実は飲み会を主催したのは自分が良香と近づくために一課の人間たちにお願いして開いてもらった事を打ち明けます。そしてニは「俺と付き合ってください」と告白してきますが、それに返事をしないまま、良香はイチと近づきたくて同窓会を開く事にしました。それはニが自分にアプローチしてきた方法を真似るためでした。
良香の苦悩(結)
良香は、同窓会を開いた後に、イチと一緒に写真撮影して、LINE交換までしていきます。そして、少しずつイチと近づいていきますが、イチが良香の名前を覚えていない事にショックを受けて、ニと付き合う事にしたのです。所が、同僚の久留美がニに自分のプライベートな事を色々と喋ってしまっている事が分かって、良香は激怒します。
怒った良香は、妊娠していないのに嘘をついて産休届けを出しますが、上司から「タカスギ君も辞めるのに、急に困るよ」と言われてしまって有給扱いになりました。タカスギ君と付き合っていた久留美は、暴走し始めた良香を心配しますが「タカスギ君、会社辞めるんだよ?……もしかして彼女なのに知らなかった」と嫌味を言います。
激怒していた良香は、一方的にニを振りますが、久留美から送られてきた録音メッセージを聞いた後に、ニを呼びつける事にしました。そこで、今までたまっていたウップンを吐き出して、二人で激しく口論します。感情が高ぶったニに対して、良香は「勝手にふるえてろ」と言いますが、良香は誰を好きになっていくのでしょうか?
『勝手にふるえてろ』の豆知識
暴走するオタク女子を演じているのが、最近注目度が高まっている松岡茉優さんです。そこで、松岡茉優さんを詳しく知らない方のために、こちらの女優さんの情報や『勝手にふるえてろ』に関連する情報などを紹介するので、良かったら、ご覧になってみて下さい。
松岡茉優さんのプロフィール
私が、松岡茉優さんを知ったのが映画『ちはやふる-下の句』です。松岡茉優さんは、この映画で、カルタクイーンと呼ばれる若宮詩暢を演じていました。冷静な性格ですが、アニメオタクというギャップが異彩を放つキャラクターでした。
そのため、偶然にも映画は違っていても、松岡茉優さんはオタク系女子をどちらとも演じている事になります。そのような共通点はありますが、冷静な若宮詩暢役と、弾けた性格の良香を演じきる事ができているので、松岡茉優さんの今後の活躍から目が離せませんね。
日本のオタク文化
昔の日本は、アニメにばかり夢中になってしまう者は『オタク』と呼ばれて、少し敬遠されてしまう時代がありました。所が、最近では日本のアニメは世界中に広がっていき、日本のオタク文化が見直されてきたのです。
この映画の良香は、アニメをノートに必死に書き込むようなオタク女子ですが、オタクは好きな人に告白しづらい方は多くいます。実際に、日本では『草食系男子』や『肉食系女子』などの言葉もあって、奥手な男子や積極的な女子なども注目されるようになりました。
そして、表面上は草食系なのに、実際はガツガツといく男子の事を『ロールキャベツ系男子』と呼ばれています。これは外側はキャベツなのに中に肉が入っているからです。良香は、草食系と肉食系の間にいるような性格をしているので『ロールキャベツ系女子』と言えるかもしれませんね。
『勝手にふるえてろ』の感想
映画『勝手にふるえてろ』を見た感想を紹介するので、この映画をまだ見ていない方は参考にしてみて下さい。
『勝手にふるえてろ』の残念な所
この映画を見る前は、オタク女子がはじけた性格で、面白おかしくみれるコメディー系の恋愛映画かなと思っていたのですが、実際に見たらコメディーになれそうな所はいくつかありましたが、それ以上に真剣に恋愛に悩む女性を取り上げた映画になっていました。
そのため、予告がコメディーを多く取り入れているように感じさせるものだったので、笑える要素が少し少なくなっているのが残念な所でしたね。それでも、良香が「ファーック!」と叫ぶ所は面白かったです。
『勝手にふるえてろ』の見所
良香が、ハンバーガーの店員・釣り人・駅員たちにイチやニの話をしていき、はしゃいでいく所は、少し性格がはじけているなぁと思いますが、やはりコメディー系より本格的な恋愛映画という感じがしました。
実際に、ニからアプローチされた内容を真似て、イチに近づくあたりは、好きな男性に必死に近づこうとする乙女な心がよく伝わってきました。そのため、コメディーとして見たら少し物足りなく感じる映画ですが、恋愛映画として見たら、女性の一途な所が見れる内容になっているのが、この映画の大きな見所になっています。