2018-06-06
■[アニメ][小説]『二度目の人生を異世界で』で作者の差別ツイート等が問題視された件で、TVアニメから声優が降板したり、原作の出荷が停止したりしたとのこと
商業化およびTVアニメ化までされるWEB小説『二度目の人生を異世界で』の作者が、ありふれた保守的思想をたれながしていた件について - 法華狼の日記
上記エントリで言及したように批判がもりあがっていたわけだが、ついに公式的にも距離をおくような動きが出つつある。
アニメ『二度目の人生を異世界で』主要キャスト4人が降板 原作者が過去の“ヘイト発言”謝罪:どうしん電子版(北海道新聞)
降板を発表したのは功刀蓮弥役の増田俊樹、シオン=ファム=ファタール役の安野希世乃、ローナ=シュヴァリエ役の中島愛、創造主役の山下七海の4人。各キャストともに降板の理由については明かしていない。
アニメ化決定のラノベ、出荷停止 原作者が差別ツイート:朝日新聞デジタル
出版元のホビージャパンは6日、これまでに刊行された計18巻を出荷停止にすることを決めた。
「作品の内容とは切り分けるべき事項ではありますが、著者が過去に発信したツイートは不適切な内容だった」とのコメントを6日に発表した。
当社は今後の当該書籍の取扱等につきましては慎重な対応をおこなってまいります。
ご不快な思いをされた読者をはじめすべての皆様にお詫び申し上げます。
ならびに書店、流通の皆様、作品にかかわる関係各位におかれましては、多大なるご迷惑をおかけします事をお詫び申し上げます。
この判断は、主としてアジア圏で販路を広げている出版社という背景もかかわっているのかもしれない。
また、月刊ホビージャパンや当社発行の専門誌、文庫は、台湾、香港、中国、韓国、タイにて翻訳出版されております。当社は今後も海外への展開に注力してまいります。
そして、公式サイトにおいてアニメ化の中止および謝罪も告知された。
アニメ化発表以来、一連の事案を重く受け止め、
本アニメの放送及び製作の中止をお知らせ致します。
みなさま、及び本作品の制作に関わった方々には多大なるご迷惑、
ご心配をおかけしました事、心よりお詫び申し上げます。
表現で商業活動をおこなう新人が過去のツイートを問題視された前例として、俳優の夏目雄大氏が事務所から契約解除されたことを思い出すところでもある。
今後の対応として所属タレントの指導の徹底と、再発防止の教育を実施いたします。
また、内容につきましては、現在調査中ですので、処分などを含め、対応につきましては、 あらためて発表させていただきます。
弊社所属 夏目雄大が芸能界に入る以前、2013年頃に一部不適切な投稿があったことを確認いたしました。加害行為自体はなかったものの、社会的な影響も鑑み、弊社所属 俳優 夏目雄大との契約を本日付けで解除いたしました。
さらに少し前に世界的な問題となった柳沼和良氏も、アニメーターとしてはベテランだが、監督という責任を負う立場はほとんど経験していなかった。
もう柳沼和良氏については、いつ周知されるかという時間の問題ではあった - 法華狼の日記
どれも新人というにはキャリアを積んだ立場でもあるが、よりベテランの同様な発言については、なおさら重い責任をとらされてほしい、という気分もある。
そして、こうして問題視されたツイートは必ずしもインターネットで特異な主張ではなく、むしろ一種の流れに身をまかせた結果だということも念頭におきたい。