丁度ひと月前に残雪期のテント泊装備についての記事を書いたのですが、今回は私が夏山シーズンの日帰り登山で使っているザックやその中身を紹介します。
丁度先週末、八ヶ岳に行ってきたので前日の準備の際に写真を撮っておきました。登山装備は結構頻繁に入れ替えることがあるので(ここにも沼はある)、その時点の装備をまとめておくと後で自分が見返したときにも面白いのかな?なんて。
普段、登山をしない人には「登山ってこれぐらいの荷物が必要なんだ!」と思って貰えるかもしれません。ちなみに全てが必須とは限らないので(私は必要なものだけ揃えてるつもりですが)あくまで参考程度に見て貰えれたらと思います。
- 低山も高山も基本的に装備は一緒
- 日帰り登山のバックパックは30Lサイズ
- 雨蓋ポケットはすぐに取り出せる荷物
- レインウェア、ファーストエイドキット、ショートゲイター等
- 必須装備のスタッフバッグ(青)
- ガスストーブ関連のスタッフバッグ(ピンク)
- 食料・行動食関連のスタッフバッグ(グリーン)
- 吸水関係
- ガジェット、カメラ小物
- カメラとカメラバッグ(保護ケース)
- ソフトシェルと手袋
- 総重量はカメラ込みで12kg前後
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低山も高山も基本的に装備は一緒
先月、奥多摩の大岳山(標高1,266.5m)に登った際も、先週末に八ヶ岳(横岳:標高2,829m)に登った際も、持って行った装備は基本的にほぼ同じものです。低山だからといって、別に装備が軽くなる訳ではありません。
夏山シーズンの日帰り登山ならば、殆どの山は今回紹介するような装備で行くと思いますし、我が家はあまり山小屋泊を利用しないのですが、1泊程度の山小屋泊でもザックの中身はほぼ変わらないかと思います。
持って行く装備の目安のひとつとして、その時期の気候、入る山域で一晩ビバーク(野営)できる位の装備と食料を考えるようにしています。
日帰り登山のバックパックは30Lサイズ
日帰り登山では季節を問わずミレーの「SAAS FEE(サースフェー)30+5」という大抵の登山ショップに置いてるド定番のザックを使っています。1年半ぐらい使っているものですが、最新のモデルは細かなリニューアルにより使い勝手が向上してるそうです。
サースフェーには40Lサイズのモデル(40+5)もありますが、私が使っているのは30Lサイズ。日帰り登山なら中身8割程度で満杯になることは殆どありませんが、別に持っているカメラバッグなどを詰めるとほぼ満杯になります(上の写真はそんな状態)。
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ザック周りの携行物はヒップベルトのポケットには行動食。右肩のストラップにはマムートのドリンクホルダーを付けてスポーツドリンク(とハイドレーションの吸水口)、左肩にはPeakDesignのキャプチャーでメインのカメラを装着しています。
ストックはテレスコピックでない折りたたみタイプなので(伸ばした際に継ぎ目がないのが気に入ってます)、使わないときはサイドのメッシュポケットに突っ込んで、アックスホルダーのゴムで固定してます。
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雨蓋ポケットはすぐに取り出せる荷物
サースフェーの雨蓋(上蓋)のポケットには、行動中に取り出すことの多い荷物を入れてます。主にザックを降ろさず妻に取って貰うことが多かも(笑)
パックタオルやサングラス、予備の行動食など。地図とコンパスほぼスマートウォッチしか見ないので、そのときスペースのある所にお守りとして突っ込んでます。赤いスタッフバッグには日焼け止め、予備のコンタクト、予備のハンカチ、鏡などが入ってます。
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レインウェア、ファーストエイドキット、ショートゲイター等
あまり頻繁に使わないものの、必要なときにすぐに取り出せるようにしておきたいアイテムは、ザック下の気室に入れてあります。
折りたたみ座布団、ファーストエイドキット、ショートゲイター、レインウェア(上下)です。季節や山域によっては防寒用に薄手のフリースをやダウンを追加することもありますが、別途ソフトシェルも持っているので朝晩の冷え込み程度なら大丈夫。
ファーストエイドキットは中身入りのものも売られていますが、私はケースだけ買って自分で中身を詰めて作ってます。三角巾は複数の使い方ができて何かと役立つそうです。
必須装備のスタッフバッグ(青)
1年中ザックに入ってるスタッフバッグ。
エマージェンシーシート、芯を抜いたトイレットペーパー、紐色々、携帯トイレ、ダクトテープ、ヘッドライト2個、予備電池、ライペンのビバークツェルト等。1年中殆ど中身は変わりませんが、冬とは予備の靴下が別のものになってます。ちなみにフルサイズのツェルトは妻のザックに入っています。
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ガスストーブ関連のスタッフバッグ(ピンク)
こちらもいつも入ってる調理関連アイテムのスタッフバッグ。
この辺も冬と変わらず。ジェットボイルとバーナーシートにライター2個(予備)。最近、皿の汁の拭き取り用にキッチンペーペーを数枚持ち歩くようになりました。
湯沸かしに時間がかかる季節でもないですし、そろそろジェットボイルからコンパクトなプリムスP-153とコッヘルに変更するかもしれません。
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食料・行動食関連のスタッフバッグ(グリーン)
昼に食べるカップラーメン(+コンビニおにぎり追加)と行動食、非常食。
冬の間、ゼリー飲料をこまめに摂取して食事代わりにしてましたが、エネルギー補給に吸水も兼ねられるので乾き物よりも重宝します。その分重量が嵩むのがネックですが。
ペットボトルの水はカップラーメン用。ハイドレーションから水を出すより早いので。
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吸水関係
冬山では欠かせない保温ボトルは夏山になると消えます。
以前はハイドレーションの水だけでしたが、最近は吸水の効率を考えてスポーツドリンクも携行するようにしました。水だけを飲んでいるより、気持ち尿意が抑えられるかも?
スポーツドリンクにマルトデキストリンを溶かして飲むと良いと山岳ガイドの人が話してたので試している最中。ジップバッグに小分けにしていますが見た目が怪しいですね…。
ナルゲンボトルは口が広すぎるので、もう少し飲みやすいボトルが欲しいです。ナルゲンのものか自転車用のボトルのどちらにしようか悩んでる最中。
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ガジェット、カメラ小物
モバイルバッテリー、充電ケーブル、予備のスマートフォン(MVNO)、ミニ三脚、カメラ電池、レンズペン、レンズティッシュ、ブロワなどなど…。日帰り登山だと昼飯休憩時にスマホを充電する位しか使いませんね。
モバイルバッテリーやケーブルの周りに、目薬や常備薬、耳栓なども写っていますが、これは山に限らず仕事のときでも持ち歩いてるポーチです。そういえば先日、Amazonのセールで山用にスリムタイプのモバイルバッテリーを買いました。
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カメラとカメラバッグ(保護ケース)
カメラは毎回微妙に変わりますが、今回はOM-D 2台持ちでの最軽量セット。E-M1 MarkII+LEICA DG 8-18mmとE-M1+M. 14-150mm。これで35mm換算で16mmから300mm相当までカバーして、2台セットの重量は2kgを切ってます(実測で1.8kg程度)。
カメラバッグとしてパーゴワークスのフォーカスとマインドシフトギアのウルトラライトDSLRカバー。移動時やザック内にカメラを仕舞う際の保護ケース的な役割の他、稜線に出るまではフォーカスを斜めがけサコッシュ的に使って、稜線歩きではUL DSLRカバーで体に密着させて2台目のカメラを携行します(1台目はキャプチャーでザック装着)。
八ヶ岳の赤岳や横岳くらいの岩場、クサリ場、ハシゴならばこの携行スタイルで大丈夫というのが私の経験によるものですが、こればかりは個人差があると思うので、自分なりのベストな携行方法を探すとよいでしょう。
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ソフトシェルと手袋
ウェア関係は特にまとめませんが、場合によって脱ぎ着するアイテムを2点。ソフトシェルはfinetrackの「ニュウモラップフーディ」。昨年夏から使い始めましたが、ちょっと肌寒いときに羽織れば十分防寒になってくれますし、そのまま行動しても透湿性が高いので(大きなベンチレーションもある)、下山時などは着たまま率が高くなるウェアです。
グローブはFoxfireの「CシールドグラブFor Touch Screen」。冷感素材なので冷え防止の効果はむしろ高くないのですが、稜線での風対策にはなりますし、今回特にライブ前で手を怪我したくなかったので着用。日焼け防止だったり、ハシゴやクサリ場も楽になります。
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総重量はカメラ込みで12kg前後
ウェアや登山靴を含まないザックとカメラの総重量ですが、改めて再現しつつ計測してみた所だいたい12kg前後のようです(水は2L)。もう少し軽量化できてるかと思いましたが、夏〜秋のテント泊が15〜17kg位だったのでこんなものかもしれません。
カメラ2台で2kg位なので、カメラ関係の装備を入れなければ10kg弱といったところでしょうか。最近は非常食までゼリー飲料にしていたり、やや無駄が多かったかもしれないので、多少見直すだけでもう1kg位は軽くできるかもしれません。
山岳ガイドの方が(初心者のうちは)トータル重量10kg以内が目安と仰っていたので、これ位ならばセーフでしょう?
荷物が軽い方が行動中に安全なのは当然ですが、かといって絶対に削ってはいけない装備もあります。今回の装備はどれも必要なものだと考えていますし、登山に興味のある方はまずは10kg弱を背負って日帰りの登山ができることを目安に(行動時間5〜7時間位)、基礎体力を付けてみるといいかと思います。
軽量化は後からいくらでもできますし、テント泊をするようになると10kgを越えてしまうのもあっという間ですので(笑)
あと、身に付けている装備ですがGPS登山地図としてスマホやスマートウォッチを使っていることは、先日記事にした通りです(「山と高原地図ホーダイ」はじめました)。