米Leap Motion社は、3月に発表していたARヘッドセットのプロトタイプ「Project North Star」の設計図をオープンソースで公開しました。このARヘッドセットは100ドル未満で実現できると謳われており、ARヘッドセットを一気に身近なものにする可能性を秘めています。
Leap Motionは、これまでVR/AR用にハンドトラッキングを行うデバイスの開発を行ってきました。デジタルな世界と物理的な世界の融合を目指すデバイスとして、4月にARヘッドセットのプロトタイプを発表しました。そのデバイスが「Project North Star」と呼ばれています。
Project North Starは片目1600×1440の高解像度、100度以上の広視野角に加えて広範囲でのハンドトラッキングを実現します。Leap Motionは、このデバイスが、これまでにないデバイスになる、として自信を見せていました。
https://www.youtube.com/watch?v=7m6J8W6Ib4w
Project North Starでのデモの様子
4月の発表時からProject North Starはハードウェアもソフトウェアともにオープンソースになること、部品の調達などを合わせて100ドル以下で作ることができるようになること、の2つを謳っています。
今回、その設計図が公開されました。関連ファイルは公式サイト(英語、要サインイン)または、Github(英語)に格納されています。
なお、Project North Starのハードウェア設計のために必要なパーツを紹介しているページでは、多くのパーツは3Dプリンタや市販のデバイスが紹介される一方で、「Leap Motion次世代超広角トラッキングモジュール」や「Leap Motionディスプレイドライバー」との記述があり、記事公開時点では容易な部品調達は難しいようです。いずれもComing Soon!との記述もあることから、近々発売になる可能性が高いと考えられます。
部品が揃った時点で制作が可能になるProject North Star。注目のARデバイスです。
(参考)Leap Motion公式ブログ