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小笠原、100球の壁越えた 復帰戦7イニング1失点

2018年6月7日 紙面から

中日-ロッテ 2回表1死、清田(左)に先制の右越えソロを浴びる小笠原=ナゴヤドームで(高岡辰伍撮影)

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 白星はつかめなくても下を向くな! 中日は6日、日本生命セ・パ交流戦のロッテ戦(ナゴヤドーム)で不振により2軍落ちしていた小笠原慎之介投手(20)が先発。7イニングをソロ本塁打による1失点に抑えたものの、打線が援護できず本拠地で今季初の完封負けを喫した。交流戦3カード連続の負け越しでリーグ最速の30敗目。借金は今季最多タイの「6」に膨らんだが、次代のエースの力投は次回登板に希望の明かりを灯した。

 野球の神様はどうやら小笠原に大きく育ってほしいらしい。5月18日の阪神戦(ナゴヤドーム)以来、19日ぶりの1軍マウンドで7イニング6安打1失点。先発としての役割を果たし、課題にしていた100球の壁も越えた。だがまたしても2勝目には届かなかった。

 「調子は悪くなかったと思います」。ファームで走り込みの量を増やし、勢いがよみがえった直球はこの日最速145キロを計測。投球の軸を取り戻したが、決して力だけには頼らない。長いイニングを投げきるために1巡目は直球にチェンジアップ、スライダーを中心に組み立てると、2巡目以降は一転して100キロ台のカーブを多投。打者の目線を変え、ピンチでも傷口を広げない。味方の守備にも助けられながらアウトを重ねた。

 さらに自らの直感も大事にした。基本は大野奨にリードを任せたが、時折サインに首を振る場面も。「首を振るサインもあったし、自分で振っていたのもあった」と大野奨。女房役に意志を伝えて配球を組み立てた。

 直球一つとっても力の入れ方を変えて幅を持たせた。時には140キロ台の力のある速球、時には130キロ台の抜いたボールを操る投球術は老練な一面を感じさせた。

 

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