【スポーツ】空手界のクールビューティー清水 理想は浅田真央ちゃん2018年6月5日 紙面から
空手女子形の世界王者・清水希容(24)=ミキハウス=が4日、引退したフィギュアスケート女子の浅田真央さんのような演技を、東京五輪で見せたいと語った。東京都江東区の日本空手道会館での強化合宿で取材に答えた。 清水は全日本選手権5連覇、世界選手権2連覇中。東京五輪金メダルへ突き進む空手界の女王は、同じ「魅了するスポーツ」という観点から、ソチ五輪での浅田さんの演技を理想像に挙げた。 「浅田さんは結果としては出せなかったかもしれないけど、世界中の人を引き込んだ。金メダル以上のものを、私も何か残したい」 いかにして浅田さんの域へ到達するか。清水は「基礎に戻る」道を選んだ。「最近は形の練習というより、突き、けりをひたすら繰り返してきた。シャープに技を出せるよう数センチ、数ミリ単位で調整している」。東京五輪までの長期的な視野で、土台を練り直している。 7月以降はアジア選手権、アジア大会、世界選手権と連戦が続くが、清水にとってそれらは通過点。「東京五輪に出ることが目標じゃない。そこでどういう形を打ちたいかなんです」。貪欲に理想を追い求めていく。 (木村尚公)
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