エアバス自慢の超大型機がお荷物に-A380、2機が解体の憂き目
Tom Lavell、Benedikt Kammel-
シンガポール航空は10年間のリース契約終了に伴い2機を返還した
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2機はフランスで2年かけて解体され部品が売りに出される予定
エアバス自慢の超大型旅客機がお荷物になりつつある。リース契約の終わった2機のA380を新たに利用する航空会社を探す交渉が行われていたが、いずれも物別れに終わった。
これらのA380を管理するドイツの投資ファンド、ドクター・ピーターズ・グループは5日の株主向け資料で、ブリティッシュ・エアウェイズとイラン航空、ポルトガルのチャーター便専門会社ハイフライとの交渉が不調に終わったことを明らかにした。フランスのピレネー山麓に置かれている2機は今後2年かけて専門会社により解体され、部品が売りに出されることになりそうだ。
シンガポール航空のエアバスA380
写真家:Munshi Ahmed / Bloomberg
シンガポール航空は10年間のリース契約終了に伴い2機を返還し、数週間以内にさらに2機を戻す。ドクター・ピーターズは、2017年半ばから新たに契約を結ぶ航空会社を探していた。
エアバスは最初の2機を解体すべきだというドクター・ピーターズの提案についてコメントを控える一方、「A380の流通市場と運航会社の基盤拡大の可能性に自信を持っている」とあらためて説明した。
原題:From Flagship to Scrapyard: First Airbus A380s to Get Broken Up(抜粋)
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